家庭教師の選び方を徹底解説!

家庭教師の選び方完全ガイド

中学受験にも家庭教師はおすすめ。料金相場・塾との併用・使い方を徹底解説

投稿日:2021年2月2日 更新日:

お子さんの今後にとって重要な中学受験。対策のために、家庭教師の利用を考えることもあると思います。

ただ、初めて家庭教師を検討する場合、わからないことも多いもの。そこでここでは、家庭教師の中学受験コースがどんな内容なのか・金額はどれくらいなのか・家庭教師の活用法を解説します。

(おすすめの家庭教師センターはこちらで解説)
中学受験におすすめの家庭教師センター7社!大手から料金が安い会社までランキング形式で紹介

家庭教師の中学受験コース、料金相場は月3〜4万円ほど。大手のトライ・学研は、指導回数・時間・先生のグレードにより月5〜10万円も

中学受験コースがある家庭教師センター(家庭教師の紹介会社)は、大手や準大手が中心。中小の会社はサポート体制や登録している先生の数から、中学受験コースを設けていないことが多いです。

中学受験コースの料金は、準大手で3〜4万円ほどが目安。トライや学研などの大手は、プロや経験豊富な先生に指導してもらうと月5〜10万円ほどかかることもあります。

これを高いと見るかはご家庭によって違いますが、たとえば大学受験の河合塾や駿台などの大手予備校は、年間50〜100万円ほどかかるのが一般的。家庭教師の中学受験コースは確かに高いですが、大学受験の予備校も同じくらいではあります。

ちなみに多くの家庭教師センターは、指導時間・回数・先生のグレードで料金が変わるため、料金表を公式サイトに載せていません。準大手の家庭教師センターである「ノーバス」や「ファースト」などは料金体系をシンプルにして掲載しているため、参考に紹介します。

【主な家庭教師センターの中学受験コースの料金目安】

会社 料金の目安
(中学受験コース・全て税込)
学研 60分4290円〜
(例)
週1回90分:26,334円〜
週1回120分:34,320円〜
週2回90分:51,480円〜
週2回120分:68,640円〜
学参 60分4,400円
(例)
週1回90分:26,400円〜
週1回120分:35,200円〜
週2回90分:52,800円〜
週2回120分:70,400円〜
ノーバス 週1回90分:29,480円
週1回120分:32,560円
ファースト (中学受験A)
週2回90分:24,420円
週2回120分:31,680円
(中学受験B)
週2回90分:28,380円
週2回120分:36,080円

ほかにも家庭教師センターはたくさんあり、上の会社はあくまでも一例。「中学受験コースの料金は、大体これくらいなんだ」ということを理解してもらえたらと思います。

中学受験の場合、有名な中学受験塾と家庭教師の併用が一般的。塾をベースに、家庭教師を90〜120分で週1〜3回ほど

お子さんが中学受験をする場合、中学受験向けの塾に通うパターンが多いです。家庭教師の中学受験コースだけで勉強する生徒さんもいますが、少ない印象。

そのため家庭教師の中学受験コースは、中学受験塾との併用が人気です。

多くの家庭教師センターは、中学受験コースだけでなく高校受験や大学受験など、ほかのコースも用意しています。有名中学校についての情報・指導体制は、専門性の高い中学受験向けの塾が充実しています。

関東ならSAPIX・日能研・四谷大塚・早稲田アカデミーなどが有名ですが、これらの塾は中学受験に向けた指導・情報の充実度がやはりハンパではありません。

ただ、中学受験塾のデメリットは、「とても厳しい」ということ。勉強が比較的できるお子さんでもスピードや学習量についていけないことがあり、自信を失ってしまうことがあります。

家庭教師を併用する意味はここにあり、「中学受験塾のフォロー」で活用するご家庭が多いです。

中学受験塾では毎週のようにテストや大量の宿題があったり、1回の授業がかなりのスピードで進んだりするため、塾についていくために家庭教師が人気。中学受験塾もペースを少し考えてほしいところですが、ハードルの高い競争をクリアするには必要な厳しさなのだと思います。

家庭教師のメリットは、子どものペースに合わせての1対1指導。デメリットは全教科・全範囲を網羅しにくいことと、料金の高さ

家庭教師のメリットは、「お子さんのペースに合わせて、マンツーマンで教えてもらえる」ということ。

わからない内容を理解できるまでじっくり教えてもらえて、塾の宿題やテスト対策もできます。塾の内容を吸収しきるために、家庭教師は効果的といえます。

逆にデメリットは、「料金が高く、全教科・全範囲の指導をしてもらいにくい」ということ。

家庭教師は先生1人に対して指導する生徒さんも1人。それだけ人件費がかかり、サービスの料金は高くなります。また、先生も1人の生徒さんだけに時間をかけることはできず、全教科・全内容を指導するのは難しいです。どうしても教科や教える内容を絞る必要があります。

中学受験塾は複数の生徒さんを1度に指導し、毎日のように授業があります。そのため全教科・全内容をカバーできます。きめ細かさでは家庭教師に劣りますが、軸にするにはやはり塾が良いといえます。

中学受験塾と家庭教師のメリット・デメリットを理解して、両方で補強しながら勉強を進めれば、難関中学校も視野に入るはずです。

先生は「経験がしっかりあり、志望校の入試に十分対応できる人」を希望するべき。社会人・プロに限らず、大学生の先生でも良い人は良い

家庭教師は、どんな先生に教えてもらうか、希望を出すことができます。100%相性の良い先生を紹介してもらうのは難しいですが、かなりの希望を考慮してもらえます。

家庭教師の中学受験コースを担当する先生は、基本的に経験のある人がほとんど。先生自身が有名中学校を出ていたり、私立中学受験の経験があったりする人が多いです。

一般的に大学生の先生は指導経験・常識・マナーがいまひとつで、社会人・プロ講師のほうが良い傾向にあります。ただ、大学生の先生でも、若くして優秀な先生はいます。

大学生・社会人・プロという枠にこだわらず、「指導経験があり、志望校の入試に向けて的確に教えてくれる人」を紹介してもらうと良いでしょう。

ほとんどの家庭教師センターで先生の変更は無料ですが、頻繁に交代を希望するのは逆効果。お子さんの授業が進まず、時間だけが過ぎてしまいます。最初に「この先生なら大丈夫!」と感じたら、半年ほどは様子を見ると良いです。

中学受験の場合、対面指導かオンライン家庭教師かは、体験授業を受けて決めるのがおすすめ

2020年に発生した新型コロナウイルスにより、多くの家庭教師センターは「対面指導」と「オンライン指導(オンライン家庭教師)」を選べるようになっています。また、最近は「メガスタ」など、オンライン指導をメインにしている会社もあります。

オンライン指導は地方に住んでいても都市部の有名大学の先生に教えてもらえて、感染リスクもないため安心。

ただ、対面指導のほうがダイレクトな指導ができ、計算ミスや式・文章の書き方など、細かなところまでお子さんに合わせて教えてもらえます。マスクや手洗い・うがいなどに気をつければ、対面でも感染リスクはかなり低めではあります。

対面指導とオンライン指導はどちらも良く、「お子さんによる」というのが正直なところ。迷ったときは体験授業を受けて決めましょう。

お子さんによっては「オンラインでも全然大丈夫」という場合もあるため、実際に様子を見て決めるのが確実。家庭教師センターのスタッフにも、意見を聞いてみると良いです。

中学受験に向けた、家庭教師の使い方。上手く活用すれば、学習効果は高い!

家庭教師は授業の内容も先生やスタッフと相談して決めることができます。先生にお任せするのも良いですし、「こう教えてほしい」と希望を出すこともできます。

家庭教師の使い方はさまざまですが、ここからは主な例を紹介します。塾と併用しながら上手に活用すれば、学習効果は高いはずです。

【家庭教師の主な使い方7パターン】

  • 苦手な内容・わからない問題の質問・解説
  • 特に教えてほしい分野に絞って指導してもらう
  • 有名中学受験塾のテスト対策・学習フォロー
  • 過去問の集中対策
  • 短期での仕上げ(夏休みでの集中学習・冬休みの直前対策など)
  • 細かな計算・書き方のチェック
  • テストや模試を踏まえて、今後の学習プランを立ててもらう

苦手な内容・わからない問題の質問・解説

これはスタンダードな家庭教師の使い方。自分で考えてわからないところを解説してもらうことで、弱点をスムーズに克服できます。

できれば「ここがわからない」というところを、ピンポイントでハッキリさせておくとより効果的。何が理解できていないかを突き止められることでお子さん自身の学力アップにもつながり、勉強の効率も良くなります。

特に教えてほしい分野に絞って指導してもらう

得意を伸ばしたり苦手を克服したりするために、特定の分野に絞って教えてもらうのも家庭教師の良い使い方。

  • 「算数の和差算をしっかり教えてほしい」
  • 「理科の電流の問題が苦手」
  • 「国語の文章題ができない」

など、時間をかけて特定の分野などを教えてもらうことで、その部分の力を引き上げやすくなります。

有名中学受験塾のテスト対策・学習フォロー

上でも紹介しましたが、有名な中学受験塾は学習量がとても多く、ペースも早いです。また、毎週のようにテストがある塾も多いです。

家庭教師でフォローしてもらうとついていきやすいため、塾との併用にもおすすめです。

過去問の集中対策

志望校の過去問は、中学受験対策でも力を入れるべきところ。家庭教師の先生に1年ずつじっくり解説してもらうことで、問題レベルや傾向に慣れることができ、準備を整えられます。

短期での仕上げ(夏休みでの集中学習・冬休みの直前対策など)

夏休みや冬休みなどを活用して、家庭教師で短期指導をお願いするのもおすすめです。

長期の休みは、集中して勉強するのにぴったり。この期間で大きく差がつくことも多いです。

「自分だけだとついだらけてしまう」というときは、家庭教師を活用して勉強のペースを作りましょう。また、夏休みや冬休みをきっかけに、中学受験に向けた勉強をスタートするのも良いです。

細かな計算・書き方のチェック

お子さん自身や塾の先生では気づきにくいクセや小さなミスも、家庭教師の先生ならチェックしてもらえます。

正答の精度を高めるには、細かな部分までしっかり取り組むことが大切。式や文章の書き方ひとつ見ても、学力が伸びる生徒さんはきちんと書いている人が多いです。家庭教師の先生にチェックしてもらい、正しい学習習慣を身に着けましょう。

テストや模試を踏まえて、今後の学習プランを立ててもらう

家庭教師の先生は、いつでも個別のアドバイスをしてくれます。テストや模試があったときは、その結果を元に今後の学習プランを立ててもらうと良いです。

先生が方向性を決めることで、「このままいけば、志望校合格が見えてくる」という見通しがつきます。するとお子さんも迷わず勉強することができ、親御さんにとっても安心。

お子さんがスムーズに学力をアップさせるには、家庭教師センター・指導してくれる先生・お子さん・親御さんの4者連携が不可欠。テストや模試の結果を共有してコミュニケーションをとりながら、指導を進めてもらいましょう。

中学受験は早い時期からの準備・対策が必要。家庭教師も有効活用を

少子化が進む中でも、中学受験をするお子さんは増えています。有名な中学校は受験のハードルが高く、早い時期からの準備・対策が必要。思い立ったら動き始めるのがおすすめです。

大手や準大手の家庭教師センターは中学受験コースを用意していて、受験に必要な学習や入試対策をすることができます。塾のほうが幅広い教科・勉強量を確保しやすいものの、マンツーマンでのきめ細やかな指導は家庭教師の大きな魅力。併用も考えて、活用してほしいと思います。

なお、中学受験におすすめの家庭教師センターは、下のページで紹介しています。家庭教師選びの参考にしてほしいと思います。

中学受験におすすめの家庭教師センター7社!大手から料金が安い会社までランキング形式で紹介

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