家庭教師を利用する場合、教えてもらえる先生は大学生が中心。ただ、その中でも「高学歴な先生」と「平均レベルの学歴の先生」がいます。
「勉強を教えてもらうのだから、高学歴な先生のほうが安心」と考える人は多いですが、絶対にそうとは言い切れません。高学歴な先生にもメリットとデメリットがあり、子供に合うか考えることが大切です。
管理人は家庭教師センターの内部スタッフとして働いていた経験もありますが、その経験から、高学歴でなくても良い先生はたくさんいます。
ここでは高学歴な先生のメリットとデメリットを解説して、「どんな子供に向いているか」についても紹介します。
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家庭教師の先生は、高学歴なほど良いとは限らない
まず、高学歴な先生にも「良い先生」と「微妙な先生」がいます。
いわゆる難関大学や有名大学に通う先生は、勉強をとても頑張った経験があります。その経験を生かせるため、家庭教師は向きやすい仕事です。
ただ、自分は勉強ができても、それを子供に上手く教えられるかどうかは別の話。
子供に勉強を教える能力:「内容を理解する力」+「人に伝える力(コミュニケーション能力)」
勉強ができることは簡単にいうと、上のように「自分だけが理解すればそれで終わり」です。これに対して子供に勉強を教える力は、自分が内容を理解して、それを子供に上手く伝える必要があります。単純に自分だけ頭が良くても、それを伝えるコミュニケーション力が別に必要です。
ここでいう「伝える」とは、数学の式や英語の文章をただ説明すればいいわけではありません。
ストレートな言い方で申し訳ないですが、学校でつまらない授業をする先生は、まさにこの典型。淡々と説明だけしても、子供は興味をもつことができず、理解もできません。先生は必要に応じて子供と雑談をして関係を深めたり、冗談を言って興味を引いたりする必要があります。
全員がそうではないのですが、高学歴な先生は「真面目な人」が多いです。こうした先生は内容の説明だけをひたすらしてしまい、楽しい指導をできないことがあります。これが高学歴な先生が、絶対に良いとは限らない理由です。
学歴が高い先生のメリット
ここから、学歴が高い先生のメリットとデメリットを紹介します。何となくわかっていることも多いかもしれませんが、あらためて整理しておきます。
まずはメリットですが、高学歴な先生は次のメリットがあります。
- 難しい問題でも、しっかり教えることができる。
- ある程度基礎力のある子供を伸ばすのが得意。
難しい問題でも、しっかり教えることができる
有名大学や難関大学に通う先生は、難しい問題の指導にも対応することができます。単に正しい解き方を教えてくれるだけでなく、場合によっては別解なども解説してくれます。
子供が偏差値の高い高校を目指す場合には、高学歴な先生は向きやすいです。先生が難しい問題をスパッと解くと、子供が「この先生はすごい!」と感じやすいです。
ある程度基礎力のある子供を伸ばすのが得意
高学歴な先生は、自分に似た子供を指導するのが得意です。つまり「すでにある程度の基礎力があり、そこからさらに成績を伸ばしたいと思っている子供」です。
イメージとして、子供が今の時点で60~70点以上を取ることができる場合、高学歴な先生に教えてもらっても大丈夫です。先生が多少途中の計算などを省いても、子供が理解できます。むしろ簡単に分かるところを飛ばしてもらえる分、勉強の効率が良くなります。
学歴が高い先生のデメリット
高学歴な先生で理解しておくべきなのは、メリットよりデメリットのほうです。次の3点をチェックしておきましょう。
- 勉強が苦手な子供の気持ちを理解しにくい。
- コミュニケーションが苦手な場合がある。
- 「割りに合わない」と感じると、すぐにやめやすい。
これもそれぞれについて、見ていきましょう。
勉強が苦手な子供の気持ちを理解しにくい
学歴が高い先生は、中学校や高校で成績の良かった人が多いです。基礎的な問題を理解できなかった経験がないと、勉強が苦手な子供の気持ちを理解できないことがあります。
あまり勉強が得意でない子供は、簡単な問題でも繰り返しミスをしてしまうことがあります。このとき高学歴な先生だと「こんな問題も分からないの?」「これが分からなかったらマズいよ・・」のように、冷たいことを言ってしまうことがあります。
こうしたとき、平均的な学歴の先生は「先生もつまずいたことがあるから、山田くんの気持ちはよく分かるよ。難しいよね。じっくりやろう」のように、子供に寄り添う言葉をかけやすいです。先生自身、勉強が苦手・嫌いだった経験があるためです。
どんな子供でも、ステップをきちんと踏めば伸びる可能性は十分あります。子供の勉強に対するモチベーションを下げてしまうのは、良い指導とはいえません。
コミュニケーションが苦手な場合がある
高学歴な先生は勉強に時間をかけていた分、対人コミュニケーションを苦手にしていることがあります。もちろん全ての人に当てはまるわけではないものの、その傾向は強めです。
家庭教師センターから紹介してもらったときは「あの有名大学の先生なんだ!すごい!」と感じても、「実際教えてもらったら先生が無口で、子供がぜんぜん楽しくないと言っている」ということがあります。
成績を伸ばす上で、「子供と先生の相性」はとても大切。「この先生なら面白いし、勉強を頑張ろう」と思えば、子供は前向きに勉強を頑張るようになります。「この先生、何だかつまらない。やっぱり勉強は面白くない」と感じると、いくら先生が説明をしても成績は伸びにくいです。
家庭教師の先生は、勉強を教えることが仕事です。ただ、子供と良い関係を作るために、ときには雑談を挟んだり、冗談を言ったりすることも大切です。高学歴な先生は勉強ができても、これを苦手にしていることがあります。
「割りに合わない」と感じると、すぐにやめやすい
高学歴な先生は、プライドが高い傾向にあります。また、計算が得意なので、「割に合わない」のように感じると、すぐに担当を降りてしまうことがあります。子供や家庭側が「できるだけ長く担当してほしい」と思っても、先生が一方的にやめてしまうこともあります。
家庭教師センターは高学歴な先生の時給を、高めに設定することが多いです。そのため先生は「時給が少し安いと思っているのに、生徒の成績がなかなか伸びない。やめようかな」と感じやすいです。
ちなみに最初は高い時給でも、良い指導ができなければ、その先生に生徒さんの紹介はなくなります。
高学歴な先生は「基礎力があり、勉強意欲が高い子供」に向きやすい
高学歴な先生は「勉強を頑張ってきた経験がある」という点で、良い先生といえます。基礎的な学力があり、勉強意欲が高い子供には向きやすいので、家庭教師センターに高学歴な先生を希望すると良いです。
勉強が苦手だったり、まったく勉強をしていなかったりする子供の場合、まずは楽しく、基礎から教えてもらえる先生のほうが向きやすいです。平均的な学力の先生でも中学内容は問題なく対応できるので、「優しく分かりやすく教えてくれる先生」のように希望を出すのがオススメです。体験授業を通して、子供に合うかをチェックしてみてほしいと思います。
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