ADHD(注意欠陥・多動性障害)のお子さんは、「周りの子より、理解力や記憶力が低いのでは?」と感じることがあるもの。ただ、こうした傾向があっても勉強する内容を理解することはでき、知識を定着させることもできます。ほかのお子さんより時間がかかることもあるかもしれませんが、じっくり学ぶことで学力は向上します。
ここではADHDのお子さんに合わせた学習法、学力アップのポイントを解説します。
なお、ADHDのお子さんにおすすめの勉強方法が、家庭教師。家庭教師を探すときに便利なのが「家庭教師比較ネット」というサービスです。「ぴったり家庭教師診断」というカンタンな質問に答えるだけで、地域で人気の家庭教師会社をすぐに検索できます。
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ADHDでも理解力・記憶力はあり、勉強することで学力は伸びる
ADHDのお子さんは確かに普通のお子さんより、理解・記憶に時間がかかることもあります。ただ、理解力・記憶力が完全にゼロというわけではなく、勉強を積み重ねることで学力は伸びます。お子さんに日々の勉強で、次のことを意識するよう伝えてみましょう。
まずは無理せず、教科書の基本問題に集中する
勉強はどの学年・科目でも基本から始まり、発展・応用的な内容に進みます。ただ、難しい問題は基礎が見についていないと理解しにくく、勉強を嫌いになってしまう大きな原因。そのため、まずは教科書レベルの基本問題に集中しましょう。
もちろんレベルの高い内容まで理解できればベストですが、基本問題だけでも定期テスト平均レベルには届きます。
英語:教科書に出てくる文法を理解して、例題・練習問題が解けるか
まずは上の基準を参考に、勉強を進めましょう。
学んだことを忘れやすい場合、とにかく反復練習で定着
学んだことを定着させるには、とにかく反復が大切。1度解いただけでは忘れやすいため、何度も繰り返しましょう。
ADHDのお子さんでも友達や先生の名前やゲームのキャラクターなど、覚えていることはあるはず。つまり理解力や記憶力はあるはずで、それを勉強に上手く使えていないという状況です。
覚えられることと覚えられないことの差は、「興味をもって、何度も繰り返している」ということが大きいです。勉強に興味をもつのは時間がかかることもあるため、すぐにできるのは繰り返し。意識して、基本問題を復習しましょう。1日〜3日おきくらいに解き直すことで、知識が定着しやすくなります。
計画は立てられると良いが、まずは目の前の勉強をこつこつ進める
勉強をスムーズに進めるには、計画を立てる必要があります。ただ、ADHDのお子さんは、計画を立てるのが苦手な場合もあります。
この場合は無理をせず、まずは教科書の内容を順番に理解しましょう。あまり遠くのことを考えるより、目の前の問題に集中するほうが無理なく進みます。
嫌いな科目を無理に勉強するより、好き・得意な科目に力を入れる
ADHDのお子さんは、「興味のあることにはのめり込み、興味がないことはまったく取り組まない」という傾向があります。
この場合、無理に嫌いな科目を勉強するより、まずは好きな科目・得意な科目に力を入れましょう。できることから始めることで勉強への抵抗をなくすことができ、習慣として定着しやすくなります。
英語・数学・国語・理科・社会の内容は全て違いますが、「勉強の仕方」は共通する部分が多いです。数学が好きな場合、まずは数学の力を伸ばすことで、ほかの科目も連動して伸びることがよくあります。
お子さんの力を信じて、まずは伸ばせる科目に集中すると良いです。
お子さんが自分で勉強できない場合、できれば家庭教師の利用がおすすめ
以上がADHDのお子さんに合わせた勉強のポイントですが、「やるべきことはわかっていても、子どもだけではなかなか勉強できない・・」ということもあります。この場合、できれば家庭教師を利用すると、よりスムーズに学力を伸ばすことができます。
【ADHDのお子さんに家庭教師が向いている理由】
- 先生が繰り返し解説しながら練習問題を出してくれるため、知識が定着しやすい
- 集中力が切れそうなときは、雑談で楽しさを取り入れてくれる
- 勉強の計画を立ててくれて、迷わず進められる
- 今、何をすれば良いか、方向性もアドバイスしてくれる
ADHDのお子さんには、先生が1対1でじっくり向き合う指導が効果的。個別指導の学習塾も近い形で教えてもらえますが、やはり完全マンツーマンの家庭教師が向いています。
家庭教師は高いイメージがあるかもしれませんが、最近は良心的な会社も増えています。中規模の会社なら月1.5〜2万円ほどで利用できるため、まずは相談してみるのもおすすめ。上のメリットを補足しておきます。
先生が繰り返し解説しながら練習問題を出してくれるため、知識が定着しやすい
家庭教師は、先生が完全にお子さんの理解力に合わせて指導してもらえるのがメリット。理解できるようていねいに解説してくれて、定着を図るための反復練習もしてくれます。「まずは基本を固めてほしい」と伝えておけば、復習や反復に時間をかけてもらえます。
学校の授業や学習塾は、どうしてもほかの生徒さんに合わせる必要があります。ADHDのお子さんはついていけなくなる可能性がありますが、家庭教師ならこうした心配がありません。
集中力が切れそうなときは、雑談で楽しさを取り入れてくれる
家庭教師は45分や60分など、お子さんが無理なく勉強できる時間で授業を受けられます。ただ、それでも勉強していると、集中力が切れそうになることはどうしてもあります。
こうしたとき、家庭教師の先生は適度に雑談を挟み、お子さんのモチベーションを保ってくれます。
好きなことについて、たくさん話したいお子さんは多いもの。先生は「どんなゲームが好きなの?」「面白そうだね〜」のように共感することで、お子さんに「この先生は自分のことをわかってくれる」「楽しい先生だ」と感じてもらい、聞く姿勢を作っていきます。
勉強の計画を立ててくれて、迷わず進められる
家庭教師の先生は、学習計画も作ってくれます。ADHDのお子さんが苦手な計画を立ててくれることで、よりスムーズに勉強を進められます。
計画のスケジュールや学習内容は、もちろんお子さんだけに合わせたもの。宿題も無理のないよう、しっかりと反復での知識定着ができるように出してくれます。また、今の状況でまずやるべきことを優先して進めてくれるため、お子さんがやるべきことに迷わないようになるはずです。
今後、何をすれば良いか、方向性もアドバイスしてくれる
家庭教師の先生は当面の計画だけでなく、中・長期的な方向性もアドバイスしてくれます。
- 今は英語に力を入れていますが、今後は受験に向けて数学も進めましょう
- 学年が上がる前に、総復習もあらためて取り入れていきます
- 英語・数学は基礎ができてきたので、ほかの教科も少しずつ頑張ると良いです
上のようなアドバイスで方向性がハッキリすると、お子さんの勉強もより軌道に乗りやすくなります。
また、家庭教師は勉強を教えてくれる「先生(講師)」と、「家庭教師センター(家庭教師の紹介会社)のスタッフ」がサポートしてくれます。受験や今後の方向性については家庭教師センターのスタッフも相談に乗ってくれるため、気になることがあればまずは相談してみましょう。
ADHDのお子さんは、理解力・記憶力に合わせた勉強が大切
ADHDのお子さんでも、理解力・記憶力はあります。興味があって反復できると知識が定着しますが、勉強は興味がわきにくく、ADHDのお子さんは苦手になりやすいです。まずは反復練習を意識して基礎を身につけると良く、勉強への興味も少しずつ養われるはずです。
また、自分で勉強するのが難しい場合、家庭教師が役立ちます。お子さんに合わせて計画を立ててくれて、理解力・記憶力に合わせた授業と反復での復習、勉強へのモチベーションを保つための適度な雑談なども入れてくれます。
今後の方向性なども気軽に相談できるため、費用はかかりますが考えてみてください。家庭教師センターは無料で体験授業を受けられるため、まずは実際に試してみるのもおすすめです。
なお、家庭教師を探すのに便利なのが「家庭教師比較ネット」というサービス。イトクロという教育系の大手企業が運営していて、人気の家庭教師会社をまとめて検索。1社ずつ問い合わせる手間を省けます。
家庭教師を頼むなら、なるべく信頼できる会社にお願いしたいもの。家庭教師比較ネットなら複数の家庭教師会社にすぐ相談でき、スタッフの様子・対応などから、ベストな会社を選べます。
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