家庭教師として教えてくれる先生は大きく、大学生・社会人・プロに分かれます。中でも大学生の先生は一般的で、家庭教師の会社に在籍する先生のうち、かなりの部分を占めています。
ただ、「大学生の先生で、本当に大丈夫?ちゃんと教えてくれるの?」と気になることもあるもの。
正直、大学生の先生は責任感をもってしっかり指導してくれる人も多いですが、残念ながらバイト感覚の適当な人がいるのも事実。
ここでは「大学生の先生は実際どうなのか?」を解説します。
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大学生の先生のメリット・デメリット
大学生・社会人・プロに分かれる家庭教師の先生ですが、どの先生がベストかはご家庭・生徒さんによって変わります。
大学生の先生は下のようなメリット・デメリットがあり、お子さんに合うか考えてみることが大切です。
【大学生の先生のメリット】
- 年齢がお子さんと近く、気さくに指導できる。
- 最近の受験を経験していて、情報が新しい。
- 料金を安く抑えやすい。
【大学生の先生のデメリット】
- 人によっては、常識・マナーができていない。
- 人によってはバイト感覚が強く、責任感に欠ける。
- 経験が浅く、指導を物足りなく感じることがある。
- 高校受験対策は対応できるものの、私立中学受験・大学受験には不向き。
大学生の先生に教えてもらうメリットは、「若さ」と「料金」
大学生の先生は20歳前後で、とにかく若いです。「経験が浅い」というマイナス面はあるものの、お子さんと年齢が近いのは大きなメリット。お兄さんやお姉さんのような雰囲気で、気さくに優しく教えてくれます。
子どもはジャニーズやアイドルグループなど、格好良い・可愛い人に魅力を感じやすいです。正直、お子さんによってはいくら経験豊富な先生でも、いわゆる「おじさん・おばさん」だと勉強へのテンションが上りません。
大学生の先生は30〜50代の先生に比べて経験では劣るものの、ゲームやマンガ、アイドルなどの話題でお子さんの心をつかむことができます。先生を好きになることが、勉強を頑張るきっかけになることはよくあります。
また、大学生の先生は近年の受験を経験しているのもメリット。年齢の高い先生は「僕が学生の頃は、センター試験だったんだよ」のような話をよくしますが、ハッキリ言って今の子どもには関係ない話。
最新の受験事情を知っていて、実際に経験している大学生の先生は、「今まさに大学生」というだけで大きな強みを持っています。
さらに大学生の先生は、社会人やプロの先生に比べて時給が低め。つまりご家庭が払う費用もお値打ちになりやすく、利用しやすいのも魅力です。
大学生の先生には、マナーができていない人もいる・・。常識がない先生はすぐ変更!
上のような魅力がある大学生の先生ですが、デメリットもあります。中でも目立つのは、「常識・マナー」と「指導経験」。
家庭教師センター(家庭教師の紹介会社)は、ご家庭への紹介前に先生へ研修をしています。大学生の先生には担当する生徒さんの情報に加えて、社会人としての常識・マナーが伝えられます。
- 指導前・指導後には必ず挨拶をする。
- 授業中にスマホを触らない。
- 無断での遅刻・欠勤、頻繁に急な予定変更をしない。
- 清潔感のある服装・身だしなみで指導へ向かう。
上は研修で伝えられることの例ですが、ごく基本的なこと。気をつければ守れそうなものですが、先生によってはマナー違反をしてしまうことがあります。
もちろん家庭教師センターのスタッフは研修をしながら、「この先生はマズいかもしれない・・」のように、紹介して良い先生かを見極めています。ただ、それでも100%きちんとした先生だけを見極めることはできず、指導の途中で無断欠勤や連続でのお休みなどをしてしまうことがあります。
常識・マナーのない先生は、ご家庭にとっても家庭教師センターにとっても困るもの。もし常識のない先生だった場合、すぐに交代希望の連絡をしましょう。家庭教師センターも非常識な先生には生徒さんを紹介しませんし、交代費用は無料の場合がほとんどです。
また、大学生の先生は、社会人・プロの先生に比べると指導経験が劣ります。小学生や中学生の指導には向いているものの、高校生・大学受験・私立中学受験・難関高校受験には不向きです。
大学生の先生は1〜2年と3〜4年で、特徴・傾向が大きく違う
一般的な大学は4年制(医学部・歯学部・薬学部などは6年制)。大学生の先生は低学年にあたる1〜2年と、高学年にあたる3〜4年で、大きく変わります。
大学生の先生を紹介してもらう場合、基本は「大学2年生以上・指導経験あり」の先生を紹介してもらうのがおすすめ。大学1年生や未経験の先生が紹介されたら、少し気をつける必要があります。
大学1〜2年生・未経験の先生は、紹介されたらしっかり見極めを
大学1〜2年生の先生は高校を卒業して間もなく、大学生の先生の中でも特に経験が浅いです。
もし家庭教師センターで紹介してもらえた先生が大学1〜2年生の先生や未経験の先生なら、お子さんの勉強をしっかり見てもらえるか、本当に任せて大丈夫かを、最初のうちはしっかり見ておきましょう。
大学1年生で未経験でも、その分頑張って指導してくれる人もいます。ただ、中には微妙な人もいるため、その場合は早めに家庭教師センターへ連絡しましょう。
大学2年生の先生はある程度経験のある人も多いですが、中には2年生から家庭教師を始める人もいます。こうした人は大学1年生の先生と同じく、授業が軌道に乗るまではしっかりチェックしておくべきです。
先生によっては気軽な「バイト感覚」で家庭教師を始めることもありますが、ご家庭からしたら先生は大切な子供の勉強を任せる存在。微妙な先生は、とにかく早めに交代の連絡です。
大学3〜4年生・大学院生の先生は経験のある人が多く、若さもあって良い
大学3〜4年生の先生や大学院生の先生は、かなり良い人が多いです。20代前半という若さがありつつ1年や2年から講師をしている人も多く、経験豊富。高校受験なら無理なく対応できる人も多く、人によっては中学受験や大学受験もこなせます。
また、経験ある先生の多くは、ご家庭への対応や常識・マナーにも慣れています。これらができていないと、家庭教師は続けられないためです。大学3〜4年生・大学院生の先生は特に問題なく、安心して指導を任せられます。
ちなみに管理人としては、
「社会人(20〜40代) > 大学3〜4年生・大学院生 > プロ(料金が高いため) > 大学2年生 > 大学1年生」
という順でおすすめ。もちろん大学1〜2年生にも良い先生はいますが、当たり外れは正直あります。
先生の学歴は指導力に関係あり!高学歴ほど良いわけではなく、相性が大切
大学生の先生を判断する上で、学歴は大きなポイント。「早稲田大学 文学部 偏差値」のように調べると偏差値をチェックできますが、偏差値60以上は高学歴と考えて良いです。
ここで、「高学歴なほど良い」と考えるご家庭は多いですが、実は平均くらいの学歴でも良い先生はたくさんいます。
あまり決めつけるのは良くありませんが、全体的な傾向として、先生の学歴で下のようなことがいえます。
普通の先生 (大学偏差値50前後) |
高学歴な先生 (大学偏差値60以上) |
|
---|---|---|
知識 | △ (普通) |
◯ (豊富) |
受験への対応 | △ | ◯ |
常識・マナー | △〜◯ (人による) |
◯ (ある程度しっかり) |
コミュニ ケーション力 |
◯ (明るめ) |
△ (固い) |
向きやすい 生徒 |
・勉強が苦手・嫌い ・勉強意欲が低い |
・学力がある程度ある ・勉強意欲が高い |
表を見ると高学歴な先生のほうが良さそうに思えますが、重要なポイントが「コミュニケーション力」。ご家庭や生徒さんと打ち解けやすいのは学歴が平均レベルの先生で、これが高学歴な先生の大きなデメリットになっています。
勉強が苦手な場合、いきなり難しいことを説明されても理解できません。平均レベルの先生はコミュニケーション力を活かして、「難しいよね」「ここ、先生も苦手だったんだよ」「ところで、ゲームは最近どう?」のようにお子さんへ共感しながら教えてくれます。
学歴の高い先生はたんたんと説明してしまい、お子さんが「つまらない」と感じてしまうことがよくあります。「レベルの高いことを勉強したい」というお子さんなら良いですが、モチベーションを引き上げる力が低めといえます。
逆に言えば、高学歴でコミュニケーション力のある先生は、かなり良い先生の可能性大。全てバランス良く備えている先生は少ないですが、巡り逢えたらラッキーといえます。
平均レベルの大学(偏差値50前後)の先生は、勉強が苦手な小・中学生向け
偏差値50前後の大学に通う先生は、勉強が苦手な小学生・中学生の指導に向いています。難しい内容は教えられないものの楽しく指導してくれる人が多く、お子さんによってはとても気に入ることがあります。
勉強は教え方も大切ですが、「誰が教えてくれるか」も大切。お子さんが「この先生は面白いから好き」となったら、自然と先生の言うことをしっかり聞くため、成績も伸びやすくなります。
勉強が苦手なのに学歴の高い先生を紹介してもらうと、逆に合わないことがあります。
偏差値60以上の大学の先生は、レベルの高い中学生向け
偏差値60以上の高学歴な先生は、学力がある程度ある中学生向け。
- テストで平均点は取れている。
- 難関校を目指して、ハイレベルな勉強をしたい。
- 勉強が好きで、もっと頑張りたい。
上のような生徒さんは、高学歴な先生の出番。難しい内容でもしっかり教えてくれて、「この先生、スゴい!」となることが多いです。
逆に勉強が苦手なお子さんの場合、学歴の高い先生は逆効果になることも。「前にも言ったじゃん」「こんな問題もできないの?」「行ける学校ないよ」など、冷たい言葉をストレートに伝えてしまうため、お子さんのモチベーションを下げてしまうことさえあります・・。
強い言葉は、伝え方や言うべきタイミングが大切。経験が浅い大学生の先生は、思ったことをすぐに言ってしまうことがあります。勉強ができることと上手く教えることは別なため、必ずしも「高学歴な先生=良い先生」とはいえません。
成績の伸びは3ヶ月〜半年ほどを目安に判断
家庭教師の授業が始まると、お子さんのテストや成績の伸びが気になることは多いもの。ご家庭によっては指導スタートから1ヶ月や2ヶ月で「大丈夫?」と心配になることもありますが、ひどいマナーが違反がない限り3ヶ月〜半年ほどは様子を見るべき。
学力はちょっとしたことがきっかけで、短期間のうちに大きく伸びることもあります。ただ、多くの場合はゆるやかに伸びていくため、焦る気持ちを抑えて見守るべきです。
「やっぱり学歴の高い先生のほうが良いかな」「社会人の先生が良かったかな・・」のように考えて頻繁に先生を交代すると、お子さんがいつまでも勉強に集中できません。時間が過ぎてしまうだけになってしまうため、まずは先生を信じて頑張ってみてください。
大学生の先生は良い人も多いけれど、最初はしっかり見極めを
大学生は家庭教師で一般的な先生。責任感をもって教えてくれる人も多いですが、常識・マナーや指導力が微妙な先生も中にはいます。家庭教師センターは研修を通して先生を見極めていますが、ご家庭でも確認するべき。合わないと感じたら、変更のお願いを出しましょう。
相性の良い先生が見つかれば、家庭教師はとても良いサービス。しっかり活用して、お子さんの成績をアップさせてもらいましょう!
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