発達障害のお子さんは、勉強に集中できないことがあるもの。
勉強に集中できないのは、「イヤなことを無理にさせられているから」であることが多いです。できるだけ勉強が楽しくなるように工夫することで、状況が変わる可能性は十分あります。
発達障害のお子さんが勉強に集中できない場合の解決策
お子さんが勉強に集中しやすくなる方法として、次のような解決策があります。
- お子さんが好きな音楽をかけながら勉強する。
- マンガで学べる参考書を使う。
- なるべく好き・得意な科目から取り組み、少しずつ勉強の習慣をつける。
- 漢字・計算・簡単な英語の文章など、シンプルな問題をサクサク解く。
- 「10分+10分+10分」など、時間を分けて勉強する。
- 家庭教師で、楽しく教えてくれる・コミュニケーションが得意な先生をお願いする。
お子さんが好きな音楽をかけながら勉強する
好きな音楽を流すことで、お子さんの気分が良くなります。するとさまざまなことに対する抵抗感が弱まり、勉強も音楽のリズムに乗りながら取り組むことができます。
ただ、曲の歌詞が問題を考えるときの妨げになることもあるため、なるべく英単語や計算など、単発の問題がおすすめです。
また、好きな音楽が特にない場合でも、「集中力がアップするBGM」などを流してみるのもひとつの方法。YouTubeで「集中力 BGM」のように検索すると出てくるため、1度試してみてください。
マンガで学べる参考書を使う

小学校6年間の算数がマンガでざっと学べる [ 小杉 拓也 ]
最近は教材も種類が豊富で、マンガ形式で解説されているものもたくさんあります。
一般的な問題集や参考書は、説明や問題がずらっと並んでいて、見ているだけで気が重くなるもの。マンガ形式なら、興味をもってくれる可能性が高まります。
お子さんがマンガやアニメを好きなら、よりおすすめ。「マンガ 数学」のように、楽天などで検索してみてください。
なるべく好き・得意な科目から取り組み、少しずつ勉強の習慣をつける
お子さんが英語よりも数学が好きな場合、無理に英語を勉強させるより、数学から取り組むほうがスムーズ。
もちろん英語の勉強も必要ですが、まずは数学から始めることで、「勉強そのものへの抵抗感」を減らすことができます。数学の勉強に慣れてきたところで「じゃあ英語もやってみよう」と進めれば、苦手な英語でも集中してくれる可能性がアップします。
漢字・計算・簡単な英語の文章など、シンプルな問題をサクサク解く
上でも少し触れましたが、お子さんの集中力が途切れやすい場合、
- 漢字
- 計算
- 英単語
- 簡単な英文
などの学習がおすすめ。
これらは漢字ひとつ、計算1問などが短時間で終わるため、テンポ良くサクサクと進められます。
「できた、次もできた」という正解を繰り返すことで、お子さんの勉強に対する印象も変わるはず。 親御さんが横で見ているなら、ときどき褒めてあげると良いですね。
「10分+10分+10分」など、時間を分けて勉強する
勉強はもちろんたくさんすると良いですが、「短くても良いので、まずは取りかかること」も大切。毎日勉強することを目標に、まずは10分くらい机に向かうだけでも、大きな進歩といえます。最初は5分でも良いでしょう。
5分の勉強を3回繰り返せば、15分になります。5分できれば10分できることも多いため、10分の勉強を3回できれば30分。1日30分なら、まずまずの学習量になります。
このように、まずは小さく始めると効果的。少しずつステップアップしましょう。
家庭教師で、楽しく教えてくれる・コミュニケーションが得意な先生をお願いする
家庭教師をお願いして、先生に教えてもらうのも効果的。
- 先生が来ることでほど良い緊張感が生まれ、集中しやすくなる。
- 気さくな先生が楽しく教えてくれることで、勉強への抵抗がなくなる。
上のような効果が期待できるため、家庭教師はおすすめです。
家庭教師は料金が気になるところですが、「あすなろ」のような準大手の会社なら、小学生・中学生で月1.5〜2.5万円ほど。最初は慣れるために授業時間や回数は少なくても良いため、月1.5万円ほどでも利用できます。
また、家庭教師の会社は最近、オンライン授業を提供しています。ただ、画面越しに授業を受けるとお子さんが集中しない可能性があるため、できれば先生が家に来る対面形式のほうがおすすめです。
発達障害のお子さんには、勉強が得意でいかにも「先生です」という雰囲気の人より、コミュニケーションが得意で楽しく教えてくれる先生のほうが向きやすいです。家庭教師の会社は先生の希望を聞いてくれるため、「ゲームが好きな先生だと嬉しいです」のような、お子さんの趣味や興味も理解してくれる人をお願いすると良いでしょう。
(参考)発達障害向けのオンライン家庭教師おすすめ4社。ランキング形式で紹介
発達障害のお子さんには、なるべく楽しく勉強できる環境づくりを
発達障害のお子さんは、勉強に集中しない、集中できないことがあります。無理に勉強をさせようとしても上手くいかないこともあるため、なるべく楽しく、お子さんが自分から勉強に向かう環境づくりをするのがおすすめ。なかなか上手くいかないこともあるかもしれませんが、じっくり取り組んでみてほしいと思います。