お子さんのために家庭教師の会社を探していると、「この会社、すごく安い・・」と感じることもあるもの。お値打ち感からすぐに入会するご家庭もありますが、あまりにも安い会社は注意が必要。「一見すると安いけれど、実は別の費用がかかる」ということがよくあります。
ここでは「格安な家庭教師の仕組み」と、「安い家庭教師の会社を利用するときに気をつけること」を解説します。
ちなみに、家庭教師を探すときに便利なのが「家庭教師比較ネット」というサービス。「ぴったり家庭教師診断」というカンタンな質問に答えるだけで、地域で人気の家庭教師会社をすぐに検索できます。家庭教師を頼むときは、複数の会社を比べることもあるもの。家庭教師比較ネットなら1社ずつ問い合わせる手間がなくなるので、ぜひ使ってみてください。
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「授業料が安すぎる」と感じる会社は、気をつける必要あり。よくある4つのパターン
どんな会社も、利益を得るために商品やサービスを提供しています。「この家庭教師の会社、すごく安いけどどうして??」という会社も、結局は別の費用がかかることが多いです。よくあるのは、下の4つのパターンです。
- 表示されている授業料が、15分や30分の金額になっている。
- 大学生の先生が多い。
- 安いと思って体験を受けたら、プロコースを提案された。
- 授業料だけでなく、「管理費」がかかる。
- 授業料だけでなく、「教材費」がかかる。
1. 表示されている授業料が、15分や30分の金額になっている
授業料が900円や1,000円の場合、その料金が「何分での金額なのか」を確認しましょう。多くの場合、よく見ると15分や30分の金額になっています。
たとえば15分で900円の場合、60分だと3,600円、90分だと5,400円。週に1回(月4回)、家庭教師で教えてもらう場合、60分授業なら14,400円、90分授業なら21,600円となり、それほど安くありません。
15分や30分の金額で授業料を表示するのは、「料金を安く見せるためのテクニック」ともいえます。家庭教師の会社もご家庭に興味をもってもらう必要があるため、こうした工夫をしていると考えられます。
2. 大学生の先生が多い
料金が安い会社は、大学生の先生が多い傾向にあります。一般的に社会人より大学生のほうが、給料(人件費)を安く抑えられるためです。
もちろん大学生でも良い先生はいるため、別に悪いことではありません。ただ、どんな先生がベストかはお子さんによって違い、社会人やプロの先生が合う場合もあります。
「ほかの先生がいないから、大学生の先生になった」「大学生の先生でいいと思ったけど、何だか頼りない・・」ということにならないか、家庭教師会社のスタッフに確認しましょう。
3. 安いと思って体験を受けたら、プロコースを提案された
「公式サイトの安い料金を見て体験を申し込んだら、月3万円ほどのプロコースを提案された」という会社もあります。公式サイトの格安料金は「釣り」で、実際はもっと高いコースを提案されるというものです。
- 「公式サイトの料金は先生が大学生のコースなのですが、いま先生がいなくて・・。プロコースのほうが先生もしっかりしていますし、おすすめですよ」
- 「お子さんにはプロコースのほうが絶対に良いです!こちらにしましょう」
こうした会社は最初から安いコースで契約してもらう気はさらさらなく、高額コースを提案してきます。
おかしいと感じたら、 「いえ、興味があったのは公式サイトに載っていたお値打ちなコースなので。そちらを説明していただけますか?」と聞いてみましょう。強引にプロコースへ話を戻される場合、その会社はやめておくほうが無難です。
4. 授業料だけでなく、「管理費」がかかる
「1コマ900円!安い!」と思っても、900円は15分の金額。さらに900円はあくまでも「授業料」で、ほかの費用がかかることも多いです。
授業料が安い会社によくあるのが、「管理費」がかかるパターン。月1万円ほどの管理費がかかり、これが会社の利益になっています。
たとえば
「授業料は2万円です」
という会社と、
「授業料1万円です(ただし、月1万円の管理費がかかります)」
という会社があると、授業料が月1万円の会社に興味がわきやすいもの。管理費を「スタッフが生徒さんのサポートをするために必要な費用」としている会社は多いですが、料金を安く見せることが本当の目的になっている会社もあります。
5. 授業料だけでなく、「教材費」がかかる
授業料が安い会社は、教材を販売していることもよくあります。教材とは本屋で売っているような1冊1,000円や2,000円のものではなく、「1年分で15万円」のような、いわゆる「高額教材」。口コミでも話題になっていることは多く、「入会して損した・・」という話もよくあります。
教材を販売している家庭教師の会社は、授業料が安くても、教材を売ることで利益を得ることができます。
教材費はローン(分割)で購入することが多く、「教材費」として1ヶ月1〜1.5万円ほどかかるのが一般的。また、もしご家庭が教材を購入しない場合、管理費がかかるようになっていることが多いです。
ただ、高額な教材を販売する会社が、全て悪いというわけではありません。ご家庭が金額や内容に納得するなら良いですし、教材を活用してお子さんの学力や成績が伸びるなら意味のあることです。
高額教材を売る会社に注意が必要なのは、次のような場合があるためです。
【こんな会社には要注意!】
- 「この教材を使わないと、学力は伸びません。すぐ始めないと、間に合わないですよ!」のように、強引な営業をされる。
- 教材は「契約」ではなく「購入」。もし家庭教師をやめても教材費のローン支払いは残るが、入会前にその説明がない。
- 高額教材の内容は悪くないものの、本屋で売っている参考書・問題集とそれほど変わらないと感じる。
- 「教材を購入せず、指導だけお願いしたい」と伝えたら、スタッフがいきなりそっけない態度になった。
上のような会社は、ハッキリ言ってダメ。ご家庭やお子さんのことを親身に考えてくれていないため、利用するべきではありません。
教材を販売する会社で体験授業を受ける場合、次のことを確認しましょう。
【教材を販売する家庭教師の会社は、体験で下の3点を確認】
- スタッフが「親身になってくれている」と感じるか。
- 高額教材を実際に見せてくれて、値段と内容に納得できるか。
- もし家庭教師を途中でやめた場合の、教材費についての説明があるか。
上のポイントを確認して大丈夫だと感じるなら、その会社を利用するのも良いと思います。
家庭教師の相場は、小学生:月1〜2万円、中学生:月1.5〜2.5万円、高校生:月2〜3.5万円ほど。安く見える会社でも、結局これくらいかかることが多い
以上のことから、授業料が安く見える家庭教師の会社でも、結局は月1〜1.5万円くらいは最低でもかかります。もちろん大手に比べると少し安いですが、月1万円を切るような金額では利用できないと思っておくほうが良いです。
【家庭教師の相場】
小学生:月1〜2万円
中学生:月1.5〜2.5万円
高校生:月2〜3.5万円
オンライン家庭教師なら、月1万円を切る料金で利用できる会社もある
先生が家に来てくれる「訪問型(対面指導)」の家庭教師は、どうしても月1〜1.5万円以上はかかります。
ただ、タブレット・パソコン・スマホなどで授業を受ける「オンライン家庭教師」なら月1万円ほどから利用できるサービスもあり、教材の売り込みもないので安心。もちろんリモートでの授業なので対面とは少し違いますが、体験を受けてお子さんに合いそうなら考えてみるのも良いです。
最近のお子さんはタブレットやスマホの扱いに慣れているため、特に抵抗なく授業を受けられることも多いです。
(参考)オンライン家庭教師のおすすめ会社!5社をランキング形式で比較!
料金の安さに魅力を感じても、サービス内容やスタッフの様子は確認が必要。お子さんにとって、ベストな会社を選ぼう
「この会社安い!」と思っても、実は管理費や教材費がかかったり、プロコースを強引に提案されたりする会社は意外とあります。安さだけですぐに飛びつかず、サービス内容やスタッフの様子は確認が必要。お子さんにとって、ベストな会社を選んでほしいと思います。
なお、家庭教師を探すのに便利なのが「家庭教師比較ネット」というサービス。イトクロという教育系の大手企業が運営していて、人気の家庭教師会社をまとめて検索。1社ずつ問い合わせる手間を省けます。
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