難関私立中学受験に強い塾として有名なSAPIX(サピックス)。ただ、毎回の授業や復習テスト・マンスリーテストなどをしっかりこなすのは大変で、ついていけなくなるお子さんも正直います。
ここでSAPIXをやめたり、中学受験自体をやめておいたりするケースもありますが、原因を突き止めて対策することで、挽回するお子さんもいます。
ここではSAPIXの勉強についていけなくなる原因と、その対策を紹介します。
SAPIXの授業についていけなくなる原因
SAPIXは難関中学受験に強い塾というだけあり、勉強はハード。勉強に自信があるお子さんでも、きついと感じることはあるはずです。
ただ、SAPIXの勉強についていけなくなる場合、そこには原因があり、大きく次の4つが考えられます。
授業で扱う内容・問題の難易度が高い
SAPIXは勉強ができる生徒さんの中でも、さらに上位の20%くらいを対象にするような難易度。クラス分けはされますが、下位のAクラスやBクラスでも生徒さんの学力は一般のお子さんに比べると高いです。
もちろんSAPIXの先生は質問や相談を受けてくれて、わかるようになるまで教えてくれます。ただ、先生の時間にも限りがあり、1人の生徒さんだけをずっとフォローできるわけではありません。どうしてもわからない問題、気になる部分をそのままにしてしまうことはあり、その積み重ねがついていけなくなることに繋がります。
宿題の提出が必須ではないけれど、解かないとついていけなくなる
SAPIXは授業や扱う問題の難易度は高いものの、宿題は「絶対に次回の授業までに解いてこないといけない」というわけではないのが特徴。宿題ができていなくても、怒られることはありません。
もちろんSAPIXでも宿題は出て、ボリュームも多いため、全てこなすのは大変。先生が問題の優先順位を伝えてくれたり、親御さんが問題を選んだりしてこなす必要があります。ただ、優先順位をつけずに量の多さに圧倒されて、お子さんが「もうこなせないや」と感じてしまうと、授業も理解できなくなってしまいます。
周りの生徒さんに遅れをとるプレッシャー
SAPIXは本当に学力の高い生徒さんもたくさん通っていて、その環境の中でテストが行われ、クラス分けがされます。
周りの塾生さんがしっかり理解して宿題やテストをこなしている中で自分だけできていないと、お子さんは「自分は駄目なのかもしれない」とプレッシャーを感じてしまいます。これがマイナスに働き、自信を失う原因になってしまうと、成績も伸びにくくなってしまいます。
勉強して難関中学校に行く目的・目標が、ハッキリしていない
SAPIXで勉強する目的は、受験で上位の中学校に合格するため。そしてその先には大学や、その後のなりたい仕事などがあるはずです。
ただ、お子さん自身が「どうしてこの学校に行かないと行けないのだろう」とブレてしまうと、勉強を頑張ることの意味がわからなくなってしまいます。
ここはSAPIXだけでなく親御さんとお子さんとのコミュニケーションも必要で、あらためて「なぜ中学受験をするのか」について話し合う必要があります。「やっぱりこの中学校に行きたい!」という気持ちが強くなれば、SAPIXでも挽回できる可能性があります。
SAPIXでの勉強についていくには、親御さんのフォローに加え、家庭教師の活用を
以上の原因から、SAPIXのカリキュラムについていくには、
- 授業の内容を理解できるようにする。
- 宿題をこなせるようになる。
- 家庭内で、お子さんの進路や将来について相談。
という3つが必要。周りの生徒さんから受けるプレッシャーは、学力が伸びることで自然と解消するはずです。
そしてこれらを解決するには、家庭教師を利用するのが効果的。
SAPIXへの相談や、ご家庭内での相談・勉強のフォローはもちろん大切ですが、これだけで状況を改善するのは難しいもの。1対1でじっくり教えてもらえる家庭教師を併用することで、挽回できる可能性は高くなります。
実際、SAPIXを含め中学受験の塾についていけなくなる生徒さんは多く、家庭教師とSAPIXを併用するご家庭は意外と普通。家庭教師の会社もこれを理解していて、有名中学受験塾のフォローを得意としているところもあります。
SAPIXのフォローに対応できる家庭教師の会社は、次の4つ。相談や体験授業を受けて、予算に合っていて親身にサポートしてくれそうな会社を選びましょう。
家庭教師のトライ(中学受験対策コース・プロ家庭教師コース)
家庭教師の業界では最大手と言って良いトライ。全国展開していて中学受験にももちろん対応。難関中学校を目指すご家庭も多く利用しています。
トライを利用する場合、中学受験対策コースとプロ家庭教師コースがあります。中学受験対策コースはもちろん中学受験に特化したコースですが、プロ家庭教師コースも実力と経験が豊富な先生にフォローしてもらえるため、考えてみるのも良いです。
学研の家庭教師(中学受験コース・プロ家庭教師コース)
トライと並んで大手の学研。こちらも中学受験コースとプロ家庭教師コースを用意していて、どちらも中学受験に対応できます。どちらが良いかは、体験授業のときにスタッフと相談して決めると良いです。
トライと学研を比べると、「どちらも良い」というのが正直な印象。トライのほうがAIタブレットの活用・トライ模試・個別教室のトライで自習ができるなど、環境は整っています。ただ、学研も大手で良い先生が揃っていることに加え、個別指導の学研教室や参考書・問題集の出版など、トータルでノウハウを蓄積しています。話を聞いて合うと感じたほうを利用すると良いでしょう。
【学研の家庭教師が入会金無料キャンペーンを開催中!2023年3月31日まで】
学研の家庭教師は2023年3月31日まで、通常は24,200円の入会金が無料のキャンペーンを開催中。新学期シーズンのタイミングで、まずは無料の体験授業を受けてみるのもおすすめです。
オンライン家庭教師トウコベ
最近はオンライン家庭教師が人気ですが、トウコベは「先生が現役の東大生のみ」というオンライン家庭教師のサービス。先生はSAPIXに通っていた人や難関中学受験をクリアした人も多く、まだ若いため受験の記憶・経験もお子さんに近いものがあります。
大学生とはいえ、的確な指導や受験に向けた戦略・分析は東大生ならでは。東大生にマンツーマンで教えてもらえるのも、とても良い刺激になるはずです。
一般的に中学受験コースやプロ家庭教師コースは、料金が高め。ただ、トウコベなら月2万円台から利用でき、東大生による指導を受けられるのにお値打ち。トウコベはトライや学研に比べると知名度は劣りますが、オンラインで気軽に相談できるため、話を聞いてみるのもおすすめです。
オンライン家庭教師スタディコーチ
スタディコーチもトウコベと同じく、先生全員が東大生というオンライン家庭教師のサービス。東大生の先生に1対1で指導してもらえて、SAPIXのフォローもしっかり。スタディコーチは勉強を教えることに加えて「コーチング」も大切にしていて、生徒さん1人1人に合わせた苦手な部分や弱点の分析、それに合わせた指導をしてくれます。
スタディコーチの料金は月3万円ほどから。トウコベに比べると少し高くなりますが、体制は整っているため、こちらも考えてみる価値はあります。
時間は過ぎてしまうため、早めの対策を
SAPIXは難関中学受験で定評ある塾のため、やはりレベルは高め。ついていけなくなるお子さんはいます。
ただ、こうしたときでもSAPIXへの相談やご家庭内でのフォロー、家庭教師の活用などで、お子さんが挽回できるケースはあります。時間は過ぎてしまうため、方向性を決めたら早めに対策をしてほしいと思います。