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子どもが発達障害グレーゾーン。高校受験は大丈夫?進学先・勉強法・内申点の対策

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お子さんが発達障害グレーゾーンの場合、高校受験は心配なものです。

ただ、グレーゾーンなら周りの生徒さんとコミュニケーションをとったり、一緒に勉強したりすることはできるため、普通の高校(全日制高校)に進学しても良いでしょう。お子さんの学力・内申点で狙えそうな私立・公立の高校が候補になります。

もしくはお子さんに無理をさせず、通信制高校や定時制高校に進学するのも選択肢。特に通信制高校は私立を中心にカリキュラムを充実させているところも多く、考えてみるのも良い進学先です。

勉強はお子さん1人では難しいため、できれば1対1で教えてもらえる塾や家庭教師がおすすめ。理解度に合わせてもらいつつ、基礎から教えてもらいましょう。

ここでは「発達障害グレーゾーンのお子さんの高校受験・勉強法」を解説します。

発達障害グレーゾーンでも高校受験・高校進学はもちろん可能。現実的な進学先

発達障害グレーゾーンのお子さんが高校受験をする場合、進学先は全日制の公立高校・私立高校に加え、通信制高校や定時制高校も選択肢になります。

【発達障害グレーゾーンのお子さんの進学先】

  • 入学しやすい全日制の私立高校
  • 今の学力・内申点で狙えるレベルの、全日制の公立高校
  • 通信制高校+サポート校(公立・私立どちらも)
  • 定時制高校(公立・私立どちらも)

入学しやすい全日制の私立高校

一番現実的なのは、学力レベル(偏差値)がお子さんに合う私立の高校。

私立の高校は中学校での成績・内申が合否に影響しないため、出席日数や授業態度の評価が低くても、入試で頑張れば入学できます。今の学力で狙えるレベルの高校なら、入試まである程度の勉強を頑張ればチャンスは十分あるはずです。

今の学力・内申点で狙えるレベルの、全日制の公立高校

公立高校の場合、学校の授業態度・提出課題・出席日数が合否に影響します。

公立高校に行きたいと思ったら、できるだけきちんと授業を受け、課題は期限を守ってしっかり提出することが必要。

お子さんの学力で狙えそうなレベルの高校なら、学校での態度を気をつけつつ勉強を頑張れば、チャンスはあります。

通信制高校+サポート校(公立・私立どちらも)

あまり勉強で無理をしないなら、通信制高校もひとつの選択です。

通信制高校は自宅学習が中心の学校で、映像授業や課題レポートの提出で単位を取得。1年に何回かは校舎への登校(スクーリング)の日があり、3年間で決められた単位数(74単位)を取ると卒業できます。

また、通信制高校は日々の学習や大学受験に向けた勉強をサポートしてくれる「サポート校」を合わせて利用することも多いです。サポート校は高校ではなく通信制高校の塾のような存在で、お子さんのペースに合わせて授業をしてくれます。

親御さんには「やっぱり全日制の高校に行ってほしい」と考える方もいますが、最近はオンライン授業の広まりもあり、通信制高校も人気です。お子さんも無理せず自由に過ごせる時間が多いため、抵抗がなければ考えても良いでしょう。

ズバット通信制高校比較

通信制高校は「ズバット通信制高校比較」のようなサイトでまとめて資料請求ができるため、まずはパンフレットなどを見てみるのも参考になります。

(参考)ズバット通信制高校比較

定時制高校(公立・私立どちらも)

定時制高校は全日制の高校と同じく、校舎へ登校して勉強する形式。ただし授業が午後からや夕方・夜からあり、負担が軽くなっています。

なるべく校舎へ通って勉強したいなら、定時制高校も良いでしょう。

通信制高校と定時制高校を比べると、通信制高校のほうが人気は高い印象です。通信制高校は特に私立高校がカリキュラムに力を入れていて、プログラミング・デザイン・簿記・ファッションなど、興味のあることを学べるところがたくさんあります。

通信制や定時制の高校でも、大学進学はできる。ただし本人の意欲は必要

通信制や定時制の高校に進学する場合でも、大学進学は可能です。

大学受験は高校での成績や授業態度が合否に影響する「推薦入試」「総合型選抜」という入試方式もありますが、英語や数学などの試験だけで合否が決まる「一般入試」もあります。

もちろん対策の勉強は必要ですが、お子さんに「大学へ進学したい」という気持ちがあり、日々の勉強を頑張れば、大学へ行くことはできます。

上で触れたように、通信制高校は「サポート校」と併用することが多く、大学進学のサポートもしてもらえるため、検討してみるのも良いでしょう。

高校受験の対策や基礎学力の定着は、お子さんの自力だけでは難しい。できれば1対1指導の塾・家庭教師の検討を

発達障害グレーゾーンの場合、お子さん自身だけで高校受験の対策をするのはかなり難しいです。

お子さんの様子や理解のペースに合わせて教えてもらえるよう、集団授業や1対2〜3の塾ではなく、1対1指導の塾や家庭教師を考えてみてください。

ただし1対1指導ならどこでも良いわけではなく、以下の点をチェックしておきましょう。

【発達障害グレーゾーンのお子さんの塾&家庭教師選び・勉強法】

  • 大学生・社会人・プロ、どの先生が合うかは「お子さんによる」。経験ある社会人の先生を基本に、大学生やプロも視野に。
  • なるべく興味のある教科から始めて、好き・得意を大切に。苦手なことはとにかく「繰り返し」。基礎に集中する。
  • 発達障害の知識や周りにある学校の情報を把握していないと、お子さんへのきめ細かい対応はできない。情報・サポート・実績が豊富な会社を選ぶ。
  • 狙える範囲の公立高校を志望するなら、内申点対策を。親御さんも協力し、出席・提出物・授業態度をしっかりと。先生にも面談時に事情を説明して、理解を求める。

大学生・社会人・プロ、どの先生が合うかは「お子さんによる」。経験ある社会人の先生を基本に、大学生やプロも視野に

発達障害のお子さんは、単に勉強を教えるだけでは授業がスムーズに進まないことがあります。

経験の浅い大学生の先生や、いわゆる「雑談が苦手な、カタい雰囲気の先生」だと、お子さんの気持ちが乗らず、学力も伸びません。

一番マッチしやすいのは、さまざまな生徒さんを指導してきた社会人の先生。発達障害のお子さんとも上手くコミュニケーションを取りながら興味を引き出し、適度な雑談を交えながら授業を進めてくれます。お子さんも先生を気に入れば勉強も前向きに取り組めることが多く、学力アップにつながります。

ただ、社会人の先生なら絶対に良いわけではなく、コミュニケーションが得意で気さくな大学生の先生や、経験豊富なプロの先生が合う可能性も。社会人の先生を中心に考えつつ、大学生やプロの先生も念のため視野に入れてみてください。

なるべく興味のある教科から始めて、好き・得意を大切に。苦手なことはとにかく「繰り返し」。基礎に集中する

発達障害グレーゾーンのお子さんの場合、まずは「勉強へのモチベーションを高めること」が大切です。嫌いなことや興味のないことはまったく集中できない人もいるため、まずは勉強に興味をもってもらう必要があります。

そのためには、苦手な教科・内容から勉強を始めるのではなく、少しでも好き・得意・興味のある部分からスタートする必要があります。

たとえば「あえて言えば数学が好き」というお子さんなら、最初は簡単な計算問題から始めて、気持ちが乗ってきたところで次の問題にチャレンジ。じっくり繰り返し、できたらほめる、という形で、なるべくお子さんの勉強に対する意欲を維持・向上させます。

そして興味のもてる教科である程度の勉強ができるようになってきたら、苦手な教科も取り組むとスムーズ。塾や家庭教師の先生には「数学から始めて、軌道に乗ってきたら英語もお願いします」のように伝えておくと良いです。

発達障害の知識や周りにある学校の情報を把握していないと、お子さんへのきめ細かい対応はできない。情報・サポート・実績が豊富な会社を選ぶ

塾や家庭教師の会社には、「先生が1対1で教えてくれるだけ」というところがあります。「スタッフが発達障害や高校の情報に詳しくなく、相談しても的外れ。頼りにならない」というサービスだと、勉強を教えてくれるとしても不安です。

何かと心配や気になることが出てきやすいときに、すぐ相談できないのはストレス。なるべく発達障害についての情報・サポート・指導実績が豊富な会社を選ぶと良いです。

発達障害のお子さん向け家庭教師は、おすすめの会社を下のページで紹介しています。体験授業もできるため、まずは相談して話を聞いてみてください。

(参考)家庭教師は発達障害のお子さんにもおすすめ。料金目安・注意点と評判の良いサービス4社(オンライン含む)

狙える範囲の公立高校を志望するなら、内申点対策を。親御さんも協力し、出席・提出物・授業態度をしっかりと。先生にも面談時に事情を説明して、理解を求める

公立高校に行きたい場合、入試に向けた勉強に加え、学校の内申点対策をする必要があります。

  • 学校を休まないようにする(出席日数を減らさない)。
  • 提出課題は期限内にきちんとやり切って提出。答を見てでも埋めて出す。
  • 授業態度はなるべく気をつけて、学校の先生にグレーゾーンであることを伝えておく。

上の3点はしっかりできるようにしておきましょう。

提出課題はお子さん任せにすると出さない可能性があるため、親御さんもできているかの確認をして、提出日にかばんへ入っているかもチェックすると良いです。

また、先生にはグレーゾーンの可能性があることを伝え、理解を求めるのもひとつの方法。先生によっては聞く耳を持たないかもしれませんが、ほかの先生にも情報を共有し、授業態度を多めに見てくれる可能性もあります。事情があれば先生に言わなくても構いませんが、できれば伝えておくと良いでしょう。

発達障害グレーゾーンのお子さんでも、高校受験は十分できる。早めに志望校・進学や受験に向けた準備を考えておこう

発達障害グレーゾーンのお子さんでも、高校受験はできます。全日制の私立高校・公立高校でも、レベルが合うところを狙えば進学のチャンスは十分あり、通信制高校・定時制高校は発達障害の人も入学可能です。

早めに進路を考えておくことでお子さん・親御さんともに納得できる高校を決められるため、ぜひ今から検討してほしいと思います。

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