家庭教師は、発達障害のお子さんにも向いています。
発達障害の場合、周りの子より理解のペースが遅かったり、学校の授業を落ち着いて受けられなかったりすることがあります。家庭教師ならお子さんのペースに合わせて興味を引きながら教えてくれるため、勉強に集中しやすくおすすめです。
ただ、発達障害のお子さんのために家庭教師を利用する場合、知っておくべきこともあるため、ここで解説します。家庭教師を活用して、お子さんをしっかりサポートしてあげてほしいと思います。
ちなみに、家庭教師を探すときに便利なのが「家庭教師比較ネット」というサービス。「ぴったり家庭教師診断」というカンタンな質問に答えるだけで、地域で人気の家庭教師会社をすぐに検索できます。家庭教師を頼むときは、複数の会社を比べることもあるもの。家庭教師比較ネットなら1社ずつ問い合わせる手間がなくなるので、ぜひ使ってみてください。
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発達障害のお子さんには、学習塾よりも家庭教師が効果的
ADHDやLD、自閉症、アスペルガーなどの発達障害を抱えたお子さんは、学習塾よりも家庭教師が向いています。
【家庭教師が不登校・発達障害のお子さんに合う理由】
- 先生が家に来て教えてくれるため。
- お子さんのペースに合わせて、じっくり指導してくれるため。
- 先生が親身に向き合ってくれて、お子さんの気持ちに変化が生まれやすいため。
- 家族ではない第三者として、明るい雰囲気を持ち込んでくれるため。
学習塾だと周りに他の生徒さんがいるため、発達障害のお子さんは授業についていけないことがあります。個別指導塾ならそれぞれのお子さんに合わせた指導をしてくれるものの、周りに他の生徒さんがいることで、自分の子供が勉強に集中できないことはあります。
家庭教師なら1対1指導のため、発達障害でもペースを合わせて教えてもらうことができます。
家庭教師は「費用が高い」と思われがちですが、最近は良心的な金額(月1.5〜2.5万円)で利用できる会社が増えてきました。もちろんその中には質が高いサービスもあるため、考えてみるのはおすすめです。
学習塾や通信教育は、不登校・発達障害のお子さんには不向き
勉強の仕方として、学習塾や通信教育も一般的。ただ、不登校で発達障害のお子さんには、少し不向きな面があります。
学習塾は1対1ではないため、先生の意識がお子さん1人に向きにくいです。不登校・発達障害の場合は特にじっくり指導する必要があるため、塾の形式だと効果が薄くなりやすいです。
また、通信教育も、申し込んだだけで終わってしまいがち。「ちゃんとやりなよ」と伝えても、今までできなかったお子さんが急に勉強をするようにはなりません。
もちろんこれらの勉強法も、人によってはマッチすることがあります。ただ、家庭教師に比べると、その可能性は低め。どうしても気になる場合は、塾なら体験を受けてみるのも良いでしょう。
発達障害は通常の指導より、先生が「コミュニケーション」を重視することが多い
お子さんが発達障害の場合、指導の仕方が1人1人大きく違います。
家庭教師の先生は、勉強を教えるのが基本。ただ、発達障害のお子さんの指導では、勉強だけでなく「コミュニケーション」を重視することが多いです。
先生はお子さんと対話することで興味を引き出したり、勉強への意識づけやモチベーションアップをしてくれたりします。こうしたことは生徒1人1人との時間が限られている学習塾では難しく、家庭教師ならではのメリットといえます。
子供が勉強する内容を吸収できるかどうかは、「聞く姿勢をもてるかどうか」で大きく変わります。家庭教師は子供と先生がダイレクトにコミュニケーションをとるため、お子さんが「この先生は楽しい!先生の言うことなら聞けそう」と感じやすく、学習効果が高いのです。
発達障害の場合、オンライン家庭教師より対面指導。直接話せて様子がわかりやすいため
新型コロナウイルスの影響で、最近は多くの家庭教師センターでオンライン指導を受けられるようになっています。スマホやタブレット、パソコンなどを使い、先生に画面を通して教えてもらえます。
ただ、発達障害のお子さんには、オンラインより対面の指導がおすすめです。
上でお伝えしたように、発達障害の指導ではコミュニケーションが重要。そのためには生徒さんと距離ができやすいオンライン授業より、直接話せてお子さんの様子を見ながら教えられる対面形式のほうが向いています。
お子さん自身は「面倒だから、オンラインのほうがいい」と言うかもしれませんが、家庭教師センターのスタッフからも話してもらい、対面での指導にすると良いです。
お子さんが発達障害の場合、利用する家庭教師センターもしっかり選ぶべき
発達障害の子供のために家庭教師を利用する場合、家庭教師センター選びにこだわることが大切。家庭教師の会社は一見同じように見えますが、サービスごとで特徴に違いがあります。
発達障害児向けの家庭教師は、下の4つのポイントを満たすサービスを選ぶと良いです。
【発達障害向けの家庭教師、ここを確認!】
- 発達障害向けのコースがある、または「発達障害に理解がある」と公式サイトでうたっている。
- 若い先生(大学生〜20代)が多い。
- 迷わず勉強できる仕組みが整っている。
- スタッフに相談できる体制がある。
1. 発達障害向けのコースがある、または「発達障害に理解がある」と公式サイトでうたっている
家庭教師センターは会社によって特徴が違い、「勉強が苦手な子や不登校・発達障害の生徒さんに対応している会社」と、「受験指導を得意とする会社」に分かれます。なるべく発達障害向けコースがある会社のほうが、良い指導を受けやすいです。
専用コースがあるということは、それだけ先生もサポート体制も整っているということ。アスペルガーや自閉症のお子さんはきめ細かい対応が必要なため、やはりノウハウや実績のある会社が安心です。
また、家庭教師センターのスタッフが、発達障害について理解していることも大切です。
スタッフがADHDやLD、自閉症などを理解していないと、適切なサポートをしてもらうことができません。また、今後の学習方針や進路などについても、子供に合うアドバイスを期待できなくなります。
体験授業などでスタッフと話したときに「この人は子供の性質を、よく分かってくれる」と感じられる家庭教師センターは、信頼できるといえます。逆に売り込み感が強いなら、その会社は利用しないほうが良いでしょう。
2. 若い先生(大学生〜20代)が多い(お子さんと年齢が近く、親近感がある)
個人的な意見ですが、発達障害の子供を指導するのに適しているのは、実は「大学生や20代の先生」です。そのため「大学生の先生が多く、親近感のわく指導」を得意としている家庭教師センターのほうがおすすめです。
人によっては、「経験豊富で発達障害に理解のある、社会人の先生が適しているのでは?」と考えるかもしれません。
ですが実際のところ、子供は単純です。「お兄さん」や「お姉さん」のような雰囲気で親近感のある指導ができるのは、子供と年齢の近い大学生の先生です。
管理人は正社員として塾講師をしていた経験がありますが、発達障害と思われる女子中学生の指導に、多くの先生が困っていました。正社員の講師でも苦戦した生徒さんの心を見事に掴んだのは、大学2年の女子大生の先生でした。
その先生は楽しく会話しながら上手に関係を作り、その生徒さんは中3になる頃、見違えるようにしっかり話すようになっていました。
発達障害に関する専門知識はもちろん、あるに越したことはありません。ですがそれ以上に大切なのはやはり、「子供としっかりコミュニケーションをとり、心を掴むような指導をすること」です。発達障害の専門的なサポートは家庭教師センターの正社員スタッフが担当してくれるため、直接的な指導は大学生の先生がおすすめです。
3. 迷わず勉強できる仕組みが整っている
家庭教師センターそれぞれに、「指導方針」があります。
- 「手持ちの教材で、自由に教えてもらえる」
- 「オリジナルテキストがあり、こなすことで必要な内容を学べる」
- 「まずは基本的な内容を、重点的に教える」
発達障害の子供におすすめなのは、「基礎的な内容を、迷わず学べるようになっているサービス」です。
管理人はある程度勉強ができる子供なら、手持ちの教材を先生に教えてもらうスタイルが良いと思っています。ただ、発達障害の子供には「まずはこれを勉強すればいい」という体制になっているほうが、スムーズに力を伸ばせると考えています。そのためには「家庭教師センターが用意しているオリジナルテキスト」で勉強するのも良いと思います。
ただ、オリジナルテキストは、子供によって合う合わないがあります。そのため実際にサンプルを見て、良いと感じたら利用するのがおすすめです。
4. スタッフに相談できる体制がある
しっかりと運営している家庭教師センターは、「スタッフに電話やメールで相談できる体制」が整えられています。こうした体制のある家庭教師センターを選ぶことは、特に発達障害の子供を見てもらう上では必須といえます。
家庭教師センターが用意している「発達障害コース」は、料金が高め。予算は月2〜3万円を目安に
アスペルガーやADHD、LD、自閉症などのお子さんは、経験のある先生でないと対応が難しいです。また、スタッフによるサポートやアドバイスもこまめに行う必要があり、通常コースよりも料金が高めの場合が多いです。
家庭教師センターが用意している発達障害向けコースは、月2〜3万円が目安。大手だと3〜4万円ほどかかることもあるため、前もって頭に入れておくと良いです。
家庭教師といえばトライが有名ですが、指導の良し悪しを決める1番のポイントは「先生」。つまり最大手でなくても、準大手でも十分良い先生とサポート体制は期待できます。できれば2〜3社の話を聞いて、相性が良さそうで親身になってくれる会社を選びましょう。
発達障害のお子さん向け、評判の良い家庭教師センター3社
ここまでのポイントを踏まえて、おすすめの家庭教師センターを3つ紹介します。どれも実績のあるサービスで発達障害児の指導にも対応しているため、考えてみてほしいと思います。
「こころの未来」コースで発達障害のお子さんもしっかり指導してくれる「ノーバス」(関東・東海のみ)
発達障害コース | ◯ |
---|---|
講師 | 関東のみで10万人以上 大学生・社会人とも豊富 |
指導スタイル | 手持ちのテキストで指導 プリント配布可 |
スタッフによるサポート | ◯ (電話・メール・FAX) |
費用の目安 | 週1回・90分で23,760~25,920円 (税込。学年による) |
まずおすすめなのは、関東・東海エリアで展開している「ノーバス」という会社。ノーバスは不登校や発達障害向けの「こころの未来」というコースがあり、スタッフがADHDやLD、自閉症などを理解しています。また、ノーバスは学習塾も運営している準大手で、体制が整っているのもポイントです。
さらにノーバスは学力だけでなく人柄も重視して採用しているため、先生の質が高いです。料金は大手に近い費用ですが、その分だけしっかりとした授業・サポートが期待できます。
ただし対応エリアは関東(東京・神奈川・千葉・埼玉・茨城)・東海(愛知・岐阜・三重)のみ。体験授業を受ける前に、確認しておきましょう。
大学生の先生による、親近感のある指導が得意な「あすなろ」
発達障害コース | ◯ |
---|---|
講師 | 関東・東北で13万人以上 大学生が中心 |
指導スタイル | 「オリジナルテキスト」と「手持ちのテキスト」を選択可能 |
スタッフによるサポート | ◯ (電話・メール・FAX・LINE) |
費用の目安 | 英数2科目・週1回・60分で月15,400円 英数2科目・週1回・90分で19,400円(税込) |
「家庭教師のあすなろ」も、実績のある人気の家庭教師センター。大学生の先生による親近感のある指導を得意としていて、発達障害向けコースもあります。
また、あすなろのスタッフには「発達障害コミュニケーション指導者」の資格を持つ人もいて、専門知識を元に学習のアドバイスを受けられます。
さらにあすなろは、料金がお値打ち。月2万円ほどでも指導を受けられるため、「なるべく費用を抑えたい」というときにもおすすめ。もちろん安くても、質はしっかりしています。
料金は高めだけれど、大手ならではの安心感がある「学研の家庭教師」
発達障害コース | ◯ |
---|---|
講師 | 全国10万人以上 大学生・社会人とも豊富 |
指導スタイル | オリジナルテキストで指導 |
スタッフによるサポート | ◯ (電話・メール) |
費用の目安 | 月3〜3.5万円 |
最後のおすすめは、大手の「学研の家庭教師」。学研は家庭教師だけでなく学習塾の運営や参考書・問題集などの出版とさまざまな教育サービスを展開しているため、発達障害のお子さんに関する知識・指導ノウハウが豊富です。
発達障害向けコースはもちろん用意。ただし料金は高めのため、予算は確認が必要です。学研は大学生から社会人まで幅広く先生が揃っていて、サポート体制も整っているため安心。お子さんの勉強を、しっかり見てもらえます。
まずは体験授業を受けてみるのがおすすめ
ここでは、発達障害の子供に家庭教師が向いている理由と、おすすめの家庭教師センターを紹介してきました。発達障害の子供は向き不向きが出やすいため、まずは体験授業を受けてみることをおすすめします。
実際に家庭教師の指導を受けてみると、子供が「これならできるかも」とやる気になることは多いです。家庭教師は学力をしっかり伸ばせる良いサービスなので、ぜひ考えてみてほしいと思います。
なお、上の3社もおすすめですが、家庭教師を探すのに便利なのが「家庭教師比較ネット」というサービス。大手の家庭教師会社をまとめて検索でき、1社ずつ問い合わせする手間を省けます。
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