関東エリアで難関の私立中学として知られる聖光学院。
ランキングで築駒や開成が最難関なのは変わりませんが、2024年度に聖光学院中学・高校から東大に合格した人は100名と3ケタに上り、開成に次ぐ2位(参考:産経ニュース)。
しかも東大の現役合格率だと、全国で聖光学院がトップです。
こうした聖光学院の受験対策にSAPIX(サピックス)へ通うお子さんも多いですが、どのくらいのクラスにいれば合格が見えてくるのかは気になるところ。
特に今、お子さんのクラスが思うように上がらないと、「聖光の受験は難しいのでは・・?」と不安になることもあるかもしれません。
聖光学院はやはりハイレベルな学校で、まずはアルファクラスに入ることが合格への重要なステップ。
大規模校であればα2やα1の上位クラスでなくてもチャンスはありますが、最低でもそれに近いクラスには到達したいところです。
このページでは、聖光学院に合格するためのサピックスのクラス目安や偏差値を解説します。
親御さんもつい熱が入ってしまうかもしれませんが、最終的な目標を見据えつつ、「まずはアルファクラスを目指そう」といった中期目標を立てる際の参考にしていただければと思います。
聖光学院中学に合格するサピックスのクラス目安
校舎の規模 | アルファクラスの数 | 聖光学院中学合格の クラス目安 |
---|---|---|
大規模校舎 | 6以上 | α3以上 |
中規模校舎 | 3〜5 | α2〜α1 |
小規模校舎 | 1〜2 | α2〜α1 |
サピックスではアルファベットクラスと上位のアルファクラスに分かれていて、聖光学院を目指す場合、アルファクラスの中でも上位に位置するほど合格の可能性が高まります。
アルファクラスが6つ以上ある大規模校舎(自由が丘校・吉祥寺校・成城校など)にお子さんが通っている場合、α6やα5だとやや不安が残るため、小学6年生になる頃には最低でもα4、できればα3以上に上がっておきたいところです。
α2やα1は、築駒(筑波大学附属駒場中学)や開成の合格圏となるクラスのため、聖光学院を目指す場合はそこまで必要ではなく、α3〜α2あたりが目安になります。
中規模校舎ではアルファクラスが3〜5クラス、小規模校舎では1〜2クラスほどのため、通っている校舎によって目指すクラスも変わります。
中規模校舎ではα2かα1を目標にし、小規模校舎の場合はα1に入れるよう意識しましょう。
ただ、受験に絶対はなく、この目安より下のクラスから合格する場合もあれば、上位のクラスにいても合格に届かない場合もあります。
とはいえ、大まかな基準を知ることで中期的な目標を立てやすくなるはずです。
ちなみにサピックスの合格実績をまとめているSAPIXERによると、2022〜2024年の聖光学院中学の合格実績は下のような数字。
【聖光学院中学への合格者が多い校舎】
年度 | 聖光学院の合格者が10名以上の校舎 ()内が合格者数 |
---|---|
2024 | 自由が丘校(32名)、大船校(13名)、白金高輪校(12名)、大井町校(10名)、青葉台校(10名) |
2023 | 自由が丘校(34名)、横浜校(24名)、たまプラーザ校(17名)、日吉校(17名)、東京校(13名)、大船校(13名)、大井町校(12名)、白金高輪校(10名)、センター南校(10名) |
2022 | 自由が丘校(30名)、横浜校(25名)、たまプラーザ校(21名)、大井町校(13名)、大船校(13名)、日吉校(12名)、成城校(12名) |
※2024年度実績は、2024年9月時点での判明分
無理に校舎を変更する必要はありませんが、大規模校舎が安定して高い実績を出しているのも確かです。
一方で、中規模・小規模校舎は、面倒見の良さや個別のフォローが手厚いというメリットがあります。
ただ、お子さんの成績が優秀な場合や、だんだんと学力が上がっていてさらなるレベルアップを目指したい場合、高学年に上がるタイミングなどで通える範囲の大規模校舎への変更を検討するのも良いでしょう。
聖光学院中学のサピックス偏差値
聖光学院の偏差値は、2024年現在で66〜67(参考:リセマム【2025 中学受験】SAPIX 男子 偏差値(2024年4月))。
この数値はサピックスオープンの合格力判定テストの結果を元に算出されていて、偏差値66〜67で聖光学院の合格率が80%となる目安です。
ちなみにサピックスオープンは最難関校を志望する生徒さんが多く受験するため、ほかの模試と比べて偏差値はやや低めに出る傾向があります。
ちなみに他塾のデータでは、聖光学院の偏差値は以下のようになっています。
業者 | 偏差値 |
---|---|
サピックスオープン | 1回:66 2回:67 |
日能研 | 69 |
四谷大塚 | 70 |
首都圏模試 | 78 |
※日能研:2025年 中学入試 予想R4一覧
※四谷大塚:聖光学院中学校の偏差値・中学入試情報など
※首都圏模試:聖光学院中学校中学校|偏差値・入試情報
いずれの偏差値を参考にするとしても、聖光学院は関東の私立中学でもトップクラスに位置する難関校であることは変わりません。
聖光学院合格にはアルファクラスが大前提。小6には上位のクラスへ
ここまでの内容を踏まえて、お子さんが聖光学院を目指す上では、まずサピックスのアルファクラスに入ることが重要なステップ。
現在アルファベットクラスにいる場合でも、なるべく早い段階でアルファクラスへ上がれるよう取り組んでいきましょう。
そして小6の時点で、大規模校舎ならα3〜α2、中規模校舎ならα2〜α1のクラスを維持できると理想的です。
サピックスのカリキュラムを着実にこなし、日々の復習や家庭学習をていねいに進めてることで、必要な学力は自然と身についていきます。
お子さんに大きな努力が求められる部分もありますが、親御さんもサポートや応援を通じて力を貸しながら、ぜひ一緒に頑張ってほしいと思います。
サピックスのフォローなら、御三家出身の東大生が指導する「水桜会」
聖光学院を目指して勉強するには、万全の準備と対策が不可欠。
サピックスのカリキュラムに沿って取り組めば十分な学力は身につきますが、授業についていけなかったり、サピックスオープンで思うような結果が出なかったりする場合、追加のフォローが必要になることもあります。
そんなときにおすすめしたいのが、「水桜会(すいおうかい)」というオンライン塾。
水桜会はまだ新しいサービスで大手ほどの知名度はないものの、その特徴的な指導体制が注目されています。
指導にあたる先生のほとんどが関東御三家(男子:開成・麻布・武蔵、女子:桜蔭・女子学院・雙葉)出身の東大生という、とても優秀な講師陣。
もちろん聖光学院を併願で受験した人も多いため、先生の体験を元にお子さんへ的確な指導をしてくれます。
水桜会は受験でカギとなる算数・理科に絞った1対1のオンライン指導を提供していて、指導内容はお子さんの学習状況や志望校に合わせたオーダーメイド型。
サピックス出身の先生が多いことから、カリキュラムや模試の特性を熟知している点も大きな強みです。
こうした特徴から、体験授業は多くの保護者さんから高評価を得ていて、体験後の入会率は88%と非常に高い数字(2023年4〜12月の集計)。
満足度の高い授業を提供してくれていることがうかがえます。
聖光学院合格のためにより手厚いフォローが必要なら、1度体験授業を受けてみるのがおすすめ。
きっとお子さんの可能性をさらに引き出すきっかけになるはずです。