家庭教師は、授業時間を自由に決められるのが魅力。1回の授業時間は60分・90分・120分が一般的ですが、「どれくらいの長さがベストなのだろう」「子供の集中力が持つか心配・・」など、気になることもあると思います。
そこでここでは、「家庭教師の指導時間」について解説します。
家庭教師の指導時間は60〜120分が一般的。1回何時間がベストかは、学年で変わる
家庭教師の授業は「長ければ長いほど良い」というわけではなく、学年ごとにだいたいの目安があります。
もちろん授業時間が長いほどたくさん解説や演習ができますが、お子さんの集中力は途切れやすいです。小さなお子さんほど短い時間しか集中できないため、特に勉強が苦手な子の場合、無理なく学べる授業時間に設定するのがおすすめです。
小学生のお子さんは、まず週1回60分から(公立の中学校に進学する場合)
教科 | 指導時間・回数の目安 | 費用の目安 |
---|---|---|
国・算 | 週1回(月4回)60分 | 月1〜1.5万円 |
国・算・英 | 週1〜2回(月4〜8回)60分 | 月1〜2.5万円 |
小学生で公立中学校に進学する予定のお子さんは、60分でも国語・算数をきちんと教えてもらえます。
小学生の内容はやさしいため、2教科を週1回30分ずつ教えてもらうだけでも、授業時間としては十分。また、お子さんの理解するペースによっては、英語も加えた3教科を60分で教えてもらうこともできます。足りないと感じたら、週2回にするのも良いでしょう。
会社にもよりますが、小学生の指導で週1回60分なら、費用は月1〜1.5万円前後が目安。オンライン指導専門の会社だと、体制が整っているところでも月1万円を切る金額で利用できるサービスもあり、先生が自宅に来てくれる会社だと月1.5万円前後です。
一方、中学受験を考えている小学生のお子さんは、週1回60分だと時間が足りません。
1回の指導時間は60分でも良いですが、小3〜4年で週2〜3回60分、小5〜6年で週4〜5回60分ほどは必要。金額は授業の回数を増やすほど高くなり、月5〜10万円(年間50〜100万円)くらい必要な場合も多いです。ただ、家庭教師も良いですが、中学受験の塾も検討すると良いでしょう。
お子さんが中学生の場合、「週1回90〜120分」か「週2回60分」がおすすめ
目的 | 指導時間 | 費用の目安 |
---|---|---|
・まずは1教科だけ教えてほしい。 ・勉強が苦手で、まずは慣れたい。 |
週1回(月4回) 60分 |
月1〜1.5万円 |
・英・数の2教科を教えてもらう。 | 週1回(月4回) 90分 |
月1.5〜2.5万円 |
・英・数の2教科を教えてもらう。 | 週1回(月4回) 120分 |
月2〜3万円 |
・英・数の2教科を教えてもらう。 ・勉強が苦手。 ・集中が途切れる。 |
週2回(月8回) 60分 |
月2〜3万円 |
お子さんが中学生なら、週1回90〜120分が一般的です。
まず力を入れるべきなのは英語・数学で、どちらか1教科を集中的に教えてもらうなら、週1回60分でも大丈夫です。中学校の内容は少しずつ本格的になるものの、学校の授業についていけるようにするなら週1回60分でも何とかなります。
英語・数学の両方を教えてもらう場合、週1回60分だと時間が足りないことが多いです。週1回90分または120分の時間があればしっかり教えてもらえることは多いため、お子さんの集中力と予算を合わせて考えてみてください。
指導時間が120分の場合、先生にお願いして途中休憩を入れてもらうこともできます。ただ、お子さんにとっては先生が横にいる状態でお茶などを飲むため、あまりリラックスできないこともあります。お子さんが「途中で休憩したい」という場合は5分ほどの休憩を取ってもらうと良いでしょう。
また、「勉強が苦手で、まずは平均点を取りたい」というお子さんの場合、勉強へのハードルを下げるために、まず週1回60分から始めるのもおすすめです。これくらいなら負担が少ないためお子さんがイヤになりにくく、無理なく続けられます。
家庭教師は臨機応変に授業時間・回数を変更できるため、軌道に乗ってきたら時間や回数を増やすと良いです。
高校生は週1回120分がおすすめ。集中できないなら90分も
指導時間・回数 | 費用の目安 |
---|---|
週1回(月4回)90分 | 月2.5〜3.5万円 |
週1回(月4回)120分 | 月3〜5万円 |
週2回(月8回)90分 | 月5〜7万円 |
週2回(月8回)120分 | 月6〜10万円 |
高校生のお子さんは勉強内容が本格的になるため、1回の指導時間は120分が基本。「集中力がない」「勉強が嫌い」という場合、90分でも一応は良いです。
まず教えてもらうと良いのは英語か数学ですが、どちらか一方に重点を置くことが多いです。先生も文系と理系で分かれていて、「数学も教えられるけれど、英語が得意」「理系科目はハイレベルも対応できるけれど、英語は共通テストレベルまで」のような人が多いため、英語・数学の両方をバランス良く教えられる先生は少ないのが現状です。
ただ、お子さんも「英語は自分で勉強できるけど、数学が苦手」のように、文系科目と理系科目に差が生じてくることが多いため、どちらかを中心に教えてもらうと良いでしょう。どうしても120分の中で英語と数学を教えてほしい場合、週2回60分にして、先生も英語・数学で分けてもらうのが一般的です。
また、お子さんが高校生の場合、家庭教師の費用は高め。週1回120分で月3〜5万円ほど(年間40〜70万円ほど)はかかります。週2回にするなら、1回の指導時間を90分にするのもひとつの方法です。
授業の時間・回数は、途中で変更できる。状況に合わせて検討
家庭教師は臨機応変に授業時間・回数を変更できるのがメリット。「時間が長すぎたので短くしたい」「頑張れそうなので、回数を増やしたい」のようなこともできます。
ただ、指導を担当する先生にもスケジュールがあるため、場合によっては予定が合わなくなることがあります。この場合はご家庭と先生で相談して授業の曜日や時間帯をずらすか、別の先生を紹介してもらうことになります。
また、テストが近くなってきたときだけ、指導を増やしてもらうのもOK。会社によってはスタッフから提案があったり、割引きでお得に授業を受けられたりするため、考えてみてください。
目安を参考に親子で相談して、指導時間を決めよう
家庭教師の指導時間は60分・90分・120分が一般的。お子さんが小学生の場合は60分、中学生は60〜90分、高校生は90〜120分で始めると良いです。多くの家庭教師会社では体験授業を受けられるため、集中して取り組めそうかの確認に受けてみるのもおすすめです。
また、指導時間はいつでも変更できるため、ある程度は気軽に決めてもOK。指導が始まってペースがつかめてきたら、あらためて考えてみてください。
なお、家庭教師を探すのに便利なのが「家庭教師比較ネット」というサービス。イトクロという教育系の大手企業が運営していて、人気の家庭教師会社をまとめて検索。1社ずつ問い合わせる手間を省けます。
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