夏休みはまとまった時間が取れて、どう過ごすかで迷うもの。もちろん出かけたり遊んだりするのも良いですが、勉強にも時間を使えるととても充実感があります。
「今年の夏休みは、頑張ったし遊んだし、良かったな〜」
こんなふうに思えるよう、しっかり時間を使いたいですね。
そこでここでは中学1・2年生向けに、「夏休みの勉強の仕方・やっておくと良いこと」を解説します。早めに計画を立てておきましょう!
中1・中2の夏休みは、まだ焦る必要なし。やっておくと良い5つのこと
中1・中2の間は、そこまでガツガツと勉強する必要はありません。
もちろん勉強をするのは良いことですが、せっかくの長期休みなので、ほかのことにも時間を使いたいもの。勉強については、次の5つをしておくと良いです。
- 英語・数学は、これまでに習った単元を復習(学校ワーク・夏休みの宿題を活用)
- 理科・社会は後まわしになりがち。夏休みにざっとでも復習を。
- 余裕があれば英単語を覚えるか、数学の応用問題にチャレンジ!
- 志望校をぼんやりと考えてみる(特に中2生)
- 学習塾の夏期講習に参加してみる。
英語・数学は、これまでに習った単元を復習(学校ワーク・夏休みの宿題を活用)
中学校の勉強でまず大切なのが、英語と数学。この2科目は、夏休み前までに習った単元を復習しておくと良いです。
英語は「文法」を習っているはず。たとえば進行形は「be動詞+動詞のing形」で表す、受け身は「be動詞+過去分詞」で表すなど、文の作り方を思い出しておきましょう。
数学は式の計算や比例・反比例など、各単元の問題をスムーズに解けるよう復習しておくと良いです。
英語も数学も、使う教材は「学校のワーク」と「夏休みの宿題」でOK。夏休みの宿題は復習ができるようになっていることが多いため、「これまでの内容をおさらいするのに良い機会だな」と思ってしっかり取り組むと効果的です。
理科・社会は後まわしになりがち。夏休みにざっとでも復習を
英語や数学が大切といっても、理科・社会も大切。特にこの2科目は後まわしにすると復習が大変なため、英語・数学を勉強しても余裕があれば、理科・社会もワークを解き直すと良いです。もちろん夏休みの宿題を復習の機会にしても問題ありません。
理科も社会も覚えるべきことがあるため、それぞれの用語が何を表すのか理解しておきましょう。
余裕があれば英単語を覚えるか、数学の応用問題にチャレンジ!
さらに余裕があれば、英単語を覚えるか、数学の応用的な問題にチャレンジしてみるのもおすすめ。問題集を1冊用意しても良いでしょう。
ただ、ありがちなのが、「まだ復習が終わっていないのに、難しい問題を解きたくなる」「まだワークや夏休みの宿題が終わっていないのに、新しい問題集が気になる」のようなパターン。
たしかに新しい問題集を買うとやる気になりますが、3日も経つと開かなくなることはよくあります・・。「3日前のやる気に満ち溢れていた自分はどこに行ったんだ」という感じで時間もお金もムダになってしまうため、教材をむやみに増やすのはおすすめしません。
問題集の購入は、「手元にあるワークやプリントをひと通り終えて、それでも余裕がある」という場合に、初めて考えてみてください。
志望校をぼんやりと考えてみる(特に中2生)
中学2年生の場合、志望校を考えてみるのもおすすめです。それほど長く考える必要はありませんが、空き時間などに「志望校、どうしよう」と考えてみてください。
- 家から近い高校
- 強い部活がある高校
- 先輩が行っていて、楽しそうにしている高校
- 勉強を頑張れそうな高校
- 校舎がきれいな高校
- 公立高校か、私立高校か
高校は自分の狙えるレベルや場所などで選択肢が限られますが、その中でも選べる余地はあると思います。夏休みは時間があるため、じっくり考えてみてください。
ちなみに高校入試は、中学校で習う内容が全て試験範囲。ただ、中3で習う内容もたくさん出題されるため、本格的な勉強は中3になってからで間に合います。中1・2のうちは、復習をきちんとしておきましょう。
学習塾の夏期講習に参加してみる
勉強を頑張ろうと思っているなら、学習塾の夏期講習に参加するのも良いでしょう。
- 「今年の夏休みは、頑張ってみようかな」
- 「友達も行くって言ってるし、自分も行こうかな」
- 「ここまでの勉強を、しっかり固めておきたい」
夏期講習の期間は塾によって違いますが、1〜2週間ほどで終わるのが一般的。短期間でもポイントが詰まっているため、これまでの内容をおさらいする良い機会になります。
また、授業以外の時間も自習や質問ができたり、夏期講習で新しい友達ができることもあります。自分だけだとダラダラしてしまうこともありますが、「夏期講習に行かないと!」となれば頑張りやすくなります。
1日の勉強時間は、1〜2時間ほどが目安。長いほど良いけれど、コツコツ継続が大切
夏休みはたくさん時間があるものの、意外とぼんやり過ごしてしまい、気づいたら8月後半になってしまうこともあります。
そのため、勉強時間の目安を決めておきましょう。1日1〜2時間ほど勉強できれば、かなり良いです。「夏休み最後の5日間でひたすら詰め込む!」のように短期間で長時間の勉強をするより、毎日コツコツ継続するほうが学習効果は高くなります。
また、週に1〜2日は休みを作っても大丈夫。勉強は夏休みが終わったあとも続くため、なるべく無理なく取り組める習慣づくりをしておくと良いです。
夏休みに1時間や2時間の勉強が続けられると、それが普通になります。「9月からは学校が始まるけど、1日1時間は勉強しようかな」のようになるため、ぜひ習慣づけを意識してみてください。
何を勉強するかで迷わないよう、計画表を作ってみよう
勉強するときに、「何をしよう・・」となってしまうことはよくあるもの。科目だけでも英語・数学・理科・社会・国語のように5つあり、使う教材もたくさん。迷ってしまうのも仕方ないといえます。
こうしたことを避けるには、「計画表」を作るのが効果的。特に「1週間の予定」を作ってみてください。
「今週の月曜日はこれをする。火曜日はこれをする」のように前もって決めておけば、あとはひとつひとつこなしていくだけ。詰め込みすぎないよう、自分が取り組めるくらいのボリュームにしましょう。
夏休みは貴重な時間!思い出を作りつつ、勉強も頑張ろう
夏休みは40日くらいの休みが続く、とても貴重な期間。家族や友達と遊びに行ったり、思い出を作ったりするのも良いですが、勉強もしっかりできると充実感があるはず。やることに迷ったら、下の優先順位を目安にしましょう。
勉強時間は1日1〜2時間が目安。もちろん多いほど良いですが、無理しすぎると続きません。無理なく継続でき、できれば夏休み後も続けられるようなペースが理想です。塾の夏期講習も良いきっかけになるため、必要に応じて活用しましょう。