関東エリアで難関の私立中学として知られる麻布学園(麻布中学校)。
受験対策のためにSAPIX(サピックス)へ通うお子さんも多いですが、どのくらいのクラスにいれば合格が見えてくるかは気になるところ。
特に今、お子さんのクラスが思うように上がっていない場合、「麻布の受験は諦めないといけないのかな」と不安がよぎることもあると思います。
麻布中学はやはり簡単ではなく、まずはアルファクラスに入ることが合格の大前提。
大規模校ならα2やα1の上位クラスでなくても良いですが、最低でもその下くらいのクラスには上がりたいところです。
このページでは、麻布中学に合格するためのサピックスのクラス目安、偏差値を紹介。
親御さんもつい熱が入ってしまうと思いますが、ゴールを見据えつつ、「まずはアルファクラスへ上がるのを目標にしよう」など、中期目標を立てるときの参考にしてほしいと思います。
麻布中学に合格するサピックスのクラス目安
校舎の規模 | アルファクラスの数 | 麻布中学合格の クラス目安 |
---|---|---|
大規模校舎 | 6以上 | α4〜α3以上 |
中規模校舎 | 3〜5 | α3〜α2以上 |
小規模校舎 | 1〜2 | α2〜α1 |
サピックスはアルファベットクラスと上位のアルファクラスに分かれ、麻布中学を狙うなら当然、アルファクラスの中でも上のクラスほど合格の可能性が高くなります。
アルファクラスが6以上ある大規模校舎(自由が丘校・吉祥寺校・成城校など)の場合、α6やα5などだと不安が残るため、小6にはα4やα3に入るのが目安。
α2やα1は築駒(筑波大学附属駒場中学)や開成が合格圏内になるため、逆に麻布中学を受ける生徒さんは少なくなります。
中規模校舎はアルファクラスが3〜5クラス、小規模校舎は1〜2クラスで、お子さんが中規模校に通っている場合はα3〜α2、小規模校ならα1にいたいところです。
もちろん受験に絶対はなく、この目安より下位のクラスから合格できたり、上位のクラスでも落ちてしまったりすることはありますが、だいたいの目安を知ることで中期の目標を立てやすくなります。
ちなみにサピックスの合格実績をまとめているSAPIXERによると、2022〜2024年の麻布中学の合格実績は下のような数字。
【麻布中学への合格者が多い校舎】
年度 | 麻布中学への合格者が多い校舎 ()内が合格者数 |
---|---|
2024 | 【合格者10名以上】 自由が丘校(20名)、東京校(18名)、渋谷校(11名) 【合格者5〜9名】 中野校(9名)、永福町校(8名)、吉祥寺校(7名)、お茶の水校(6名)、白金高輪校(6名)、成城校(5名)、南浦和校(5名) |
2023 | 【合格者10名以上】 自由が丘校(18名)、吉祥寺校(16名)、白金高輪校(11名) 【合格者5〜9名】 豊洲校(9名)、永福町校(8名)、成城校(8名)、東京校(7名)、仙川校(7名)、大船校(6名)、お茶の水校(6名)、渋谷校(6名)、高田馬場校(6名)、西船校(6名)、巣鴨校(6名)、武蔵小杉校(6名)、日吉校(6名)、下高井戸校(6名) |
2022 | 【合格者10名以上】 自由が丘校(21名)、成城校(13名)、東京校(11名)、吉祥寺校(11名)、豊洲校(10名) 【合格者5〜9名】 渋谷校(9名)、横浜校(9名)、白金高輪校(9名)、東戸塚校(7名)、用賀校(6名)、お茶の水校(5名)、王子校(5名)、大井町校(5名)、西船航(5名)、柏校(5名)、仙川校(5名) |
※2024年度実績は、2024年9月時点での判明分
無理に校舎を変える必要はありませんが、大規模校舎はコンスタントに高い実績を出しているのも事実。
中・小規模校舎は面倒見の良さがメリットですが、お子さんの成績が良いなら、高学年になるタイミングなどで通える範囲の大規模校舎への変更を考えてみるのも良いかもしれません。
麻布中学のサピックス偏差値
麻布中学の偏差値は、2024年現在で61ほど(参考:リセマム【2025 中学受験】SAPIX 男子 偏差値(2024年4月))。
合格力判定サピックスオープンの結果を元にしていて、80%の合格率で算出しています。
つまりサピックスオープンで偏差値61くらいあれば、麻布中学への合格率が80%という数値。
サピックスオープンは最難関校を受験する生徒さんがたくさん受けるため、偏差値は低めに出ます。
ちなみに他塾のデータでは、麻布中学の偏差値は以下のようになっています。
業者 | 偏差値 |
---|---|
サピックスオープン | 61 |
日能研 | 67 |
四谷大塚 | 66 |
首都圏模試 | 76 |
※日能研:2025年 中学入試 予想R4一覧
※四谷大塚:麻布中学校の偏差値・中学入試情報など
※首都圏模試:麻布中学校|偏差値・入試情報
いずれの偏差値を参考にするとしても、麻布中学は関東の私立中学でもトップクラスに位置する難関校であることは変わりません。
麻布中合格にはまずアルファクラス。小6には上位へ
ここまでを踏まえて、お子さんが麻布中学を目指すならまずはサピックスのアルファクラスに入ることが大前提。
今はアルファベットクラスだとしても、なるべく早い段階でアルファクラスに上がれると良いでしょう。
そして小6では、大規模校でα4〜α3、中規模校でα3〜α2くらいのクラスをキープできると良いです。
サピックスのカリキュラムにしっかりついていき、復習・家庭学習を日々きちんと取り組んでいけば、自然と必要な力は身につきます。
お子さんには努力してもらう必要がありますが、親御さんも応援・フォローをしてあげつつ、ぜひ頑張ってほしいと思います。
サピックスのフォローなら、御三家出身の東大生が指導する「水桜会」
麻布中学を見据えて勉強する場合、本当に万全の準備・対策が必要。
サピックスのカリキュラムについていけばそれは十分可能ですが、場合によってはお子さんが授業についていけない、サピックスオープンで結果が出ないなど、追加のフォローが必要な場合もあります。
こうしたとき、おすすめなのが「水桜会(すいおうかい)」というオンライン塾。
水桜会はまだ新しいサービスのため知名度は大手に劣りますが、先生のほとんどはなんと関東御三家(男子:開成・麻布・武蔵、女子:桜蔭・女子学院・雙葉)出身の東大生。
受験でポイントになる算数・理科に絞って1対1のオンライン指導をしてくれます。
水桜会の先生はサピックスに通っていた人も多く、お子さんの志望校や学習状況をよく把握した上でベストな授業を展開。
体験授業も好評で、体験後の入会率は88%という驚異の数字(2023年4〜12月の集計)。
麻布出身の先生ならお子さんの大きな刺激にもなるため、興味がわいたらぜひ話を聞いてみてくださいね。