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工業高校からの就職先には大手企業も多い!入学後にやるべきこと4つ

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工業高校の大きなメリットは、「就職を希望すれば、ほぼ確実に就職先が見つかる」という点。

今は大学を卒業しても、就職できない人がいる時代。工業高校では仕事に活かせる専門知識と技術を学ぶことができ、学校が就職先を紹介してくれます。これはとても魅力的で、工業高校に進学するのも良い道です。

ただ、「就職先はあるかもしれないけど、どんな会社があるのだろう」というのは気になるところ。

工業高校から就職できる会社は学校によっても自分の成績によっても変わりますが、大手企業も多いです。「工業高校を卒業 → 大手に就職」という道は、意外と良いかもしれません。

ここでは「工業高校からどんな会社に就職できるのか」と、「大手企業へ就職するために工業高校でやるべきこと」を解説します。

工業高校の就職先は学校によって違うけれど、大手も多い!ホームページの「就職先」をチェック

工業高校の就職先は、学校の公式サイトにある「就職・進学」のページで確認できます。ほとんどの工業高校が、卒業生の就職した会社をしっかり掲載しているはずです。

たとえば神奈川県にある「神奈川工業高校」の進路ページを見てみると、令和3年度(2021年)の就職先には以下のような企業が並んでいます。

  • ENEOS
  • AGC(旭硝子)
  • NTT東日本
  • TOTO
  • YKK AP
  • いすゞ自動車
  • 京セラ
  • 大和ハウス工業
  • 東急電鉄
  • JR東日本メカトロニクス

名前を聞いたことがない会社もあるかもしれませんが、よく知っている大手企業へ就職した人もいることがわかります。

これは神奈川工業高校だけの話ではなく、日本全国どこの工業高校からも、大手企業への就職実績は意外と多いはず。つまり「工業高校に入学すれば、大手企業で働けるチャンスは十分ある」といえます。

なお、大手企業といっても、仕事の種類はさまざま。工業高校を卒業して入社する場合、たとえばトヨタの工場などで製造部門の仕事をしたり、IT企業でプログラマーやシステムエンジニア(SE)として働いたりすることが多いです。

大手に就職する人が多いのは、工業高校の中でも偏差値50以上の学校

工業高校も偏差値のランキングがあり、やはり上位の工業高校ほど大手に就職する人も多くなります。

できれば就職先をチェックしつつ、偏差値50以上の工業高校を選ぶと良いでしょう。

工業高校はあまり受験勉強が必要ない学校もありますが、やはり勉強して上位の学校へ行くと、それだけ将来の可能性が広がります。

ただ、「じゃあ下位の工業高校はやっぱりダメなのか・・」と思う必要はなく、高校でしっかり頑張って良い成績をキープすれば、大手の就職チャンスはあるはずです。

同じ大手でも高卒・大卒で給料は違うけれど、高卒でも大手に入れるのは大きい

よく言われるのが、「同じ大手に入るのでも高卒と大卒で給料は違い、大卒のほうが高い」ということ。

ただ、大卒で大手企業に入るのはとても難しく、偏差値50前後の大学からはほとんど入れません。

そのため高卒でも大手に入れること自体、大きな価値があります。

高卒・大卒でどれくらいの差があるかは会社によって違いますが、ここでは自動車メーカーのトヨタ・日産・ホンダをリサーチしてみました。年齢が高くなるほど差が広がると考えられるため、50代前半の平均年収を比較します。

会社 大卒 高卒
(大卒ー高卒)
トヨタ 約1,160万円 約840万円 320万円
日産 約1,100万円 約800万円 300万円
ホンダ 約1,080万円 約790万円 290万円

※平均年収のデータは「平均年収.jp」からリサーチ。

大手の自動車メーカーは高卒・大卒で大きな差があり、最終的には上のように300万円ほど大卒のほうが高くなる見込み。ただ、高卒でも年収800万円ほどまで上がるのは、やはり大手の魅力です。また、「大手で働いていた」という経験は転職でも強みになるため、ほかの企業へ転職することで収入アップを目指すこともできます。

ほかの企業でも高卒・大卒で差はあるはずですが、「高卒でも、大手は十分に魅力的」ということになります。

大手企業への就職が多い工業高校に入れば、誰でも大手に入れるわけではない(みんな狙うため)

大手企業に就職した人が多い工業高校でも、「入学できれば誰でも大手に行ける」というわけではありません。高校での勉強・学生生活を頑張る必要があります。

具体的には、以下のことをすると良いです。

  • 勉強を頑張り、好成績をキープする。
  • なるべく皆勤。遅刻・欠席をしない。
  • 部活など、課外活動もしっかりする。
  • できれば資格を取る。

勉強を頑張り、好成績をキープする

工業高校は普通科の高校と違い、工業についての専門知識と技術を学びます。勉強を頑張って良い成績を取っているということは、「仕事に役立つ知識・技術をしっかり身につけている」ということ。つまり大手企業も採用したいと考えるため、就職率がアップします。

中学校で勉強があまり好きでなくても、工業高校の勉強は今までと違うため、切り替えて力を入れるようになる人もいます。入学したら、将来のために勉強を頑張ってみるのも良いでしょう。

なるべく皆勤。遅刻・欠席をしない

仕事を始めたら、急に休んだり遅刻したりするのは厳禁。「サボる人」と見られてしまい、周りの人から冷たい目で見られます。最悪の場合は給料が下がったり、クビになったりする可能性も。

これは高校生活でも、同じことがいえます。

高校でも遅刻・欠席する人を、大手企業が「ぜひ働いてほしい」と思うでしょうか。当然、「なるべく皆勤の人がいい」と考えるはずです。

もちろん、やむを得ない体調不良は仕方ありませんが、なるべく遅刻・欠席は避けましょう。

部活など、課外活動もしっかりする

高校は勉強だけでなく、部活や友達と遊ぶなど、さまざまな課外活動もあります。

こうしたことも「就職に関係ない」と思わず、しっかり活動すると良いです。

高校3年になると「就職面接」があり、高校生活で勉強以外に頑張ったことを聞かれることもあります。このとき「野球部の練習・試合を通して、友人と協力して、ひとつの目標に向けて頑張る楽しさ・大切さを学びました」のように話せることがあると、好印象になりやすいです。

頑張ったことがいくつかあれば、それだけ興味をもってもらいやすくなります。毎日の学生生活も充実するため、ぜひ勉強だけでなく課外活動も頑張ってみてください。

できれば資格を取る

できれば高校のうちに資格を取るのも良いです。

(参考)工業高校で取得できる資格・検定

  • アーク溶接技能者
  • ボイラー技士
  • 電気工事士
  • CAD検定
  • 建築施工管理技士
  • インテリアプランナー

など、本当にさまざまな資格を高校のうちに取ることができます。工業高校は機械・電気・建築・情報のような「学科」を選びますが、たとえば機械系の学科に入ったら、機械系の資格を取るのが基本。ほかの資格も取れますが、高校の勉強とは別に、自分で独学する必要があります。

また、工業高校では「ジュニアマイスター」という制度があり、資格を取ると評価が上がり、大手への就職もしやすくなります。資格の勉強は大変ですが、こちらもぜひ頑張ってみてください。

大手に就職しない人は中小企業に就職、または大学に進学

ここまで、工業高校から大手企業へ就職するためのポイントを解説しました。

逆に、大手へ就職しない人は、

  • 中小企業へ就職。
  • 大学へ進学。

のどちらかになります。

もちろん大手企業は魅力的ですが、中小企業にも良い会社は多いです。もし大手に行けなくても、中小企業なら社員数が少ないため頑張れば昇進・給料アップなどのチャンスもあり、「入った会社で前向きに努力できるかどうか」が大切といえます。

また、大学へ進学する道もあります。大学は工業高校の勉強に近いことをより専門的に学ぶため、「大学に入り、あらためて就職活動を頑張る」というのも良いでしょう。

いずれにしても高校に入らないと決まらないため、まずは工業高校を目指すかどうか、考えてみてください。

「工業高校に進学 → 大手に就職」は意外とおすすめな進路!目の前の勉強を頑張り、受験をクリアしよう

工業高校は高校生のうちから専門知識や技術を学べて、大手企業に就職できるチャンスもあり、意外とおすすめ。偏差値が高い学校も一部ありますが、偏差値50前後やもう少し入りやすい学校も多いです。

ただ、工業高校へ入るにも、やはりある程度の勉強は必要。中学内容の基本はきちんと押さえる必要があるため、まずは目の前の勉強を頑張りましょう。目標がハッキリすれば、きっとモチベーションも変わるはずです。

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